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読書紹介板

1655アクエリアン:2019/06/22(土) 22:26:12
つまり、松本は英会話を教え、キリスト教の宣教師として働くことは、民主主義的な人間を育てることと切り離せなかったと言えるでしょう。ここに、松本の活動の多層性を見出し、さらには、著者が付した「複雑なアイデンティティ」という形容と関連づけることもできるでしょう。

しかし、松本を「周辺化され」「境界人的」「根無し草」と名付けたゆえんはさらにあります。松本は留学時代から十数年生活したアメリカ社会で、ある意味受け入れられるのですが、あくまで「日本人」としてのことです。ところが、日本に帰国したら、今度は「アメリカ人」であるように見なされるのです。

「松本亮は、明治学院においても、RCAにおいても、マジョリティ・グループと同化するには至らなかった。前者においては、「日本人未満」とみられ、後者においては、「アメリカ人未満」とみなされ、いずれからも離脱を余儀なくされた」(p.286)。


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