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読書紹介板

1426アクエリアン:2019/04/27(土) 15:04:38
日本社会全体が、それ以外の視点で見ることを許さない空気であることに、底知れぬ恐ろしさを感じた。そこに「個人主義」はなかった。事件は麻原というレンズを中心として、オウムの内側にも外側にも日本人の全体主義的傾向を映し出した。あの時代、オウムを別の言葉と視点で表現しようとしたのは、僕の知る限り、唯一森達也氏であったように思う。森氏が正しいかどうかより、立ち止まって考え、発言することの意義を発信したことを評価したい。僕たちにはまだまだ課題が残されている。その時一人ひとりが立ち止まって考え、話し合うことができなければ、情報量と感情に流されてしまう。
日本では何かのグループや、レッテルを張られた人たちが、ひとたび悪人認定されたとき、オウムと同じことが起きうるのだ。それはその人たちの人生に致命的な一撃を与えるかもしれない。
僕はオウムを通して、隠された日本の全体主義志向の闇の側面を見た、と思っている。

7月26日、一連のオウム真理教事件で、従属的立場にあったと見られている、6人の死刑が執行された。AERA2018年8月10日号によれば、その一人、豊田亨は大学院時代の同級生、伊東乾氏との最期の二回の会見で、以下のように繰り返し語ったという。
「日本社会は誰かを悪者にして吊し上げて留飲を下げると、また平気で同じミスを犯す。自分の責任は自分で取るけれど、それだけでは何も解決しない。ちゃんともとから断たなければ」


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