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読書紹介板
1400
:
アクエリアン
:2019/04/27(土) 07:56:24
地下鉄サリン事件に広瀬のような優秀な人物が多く関わったことは大変残念なことだ。一方で、被害者の方々には申し訳ないけれど、事件に対して自分なりに整理していくために獄中で多くの書物を読み、その頭脳で思索し続けたことは意義のあることだと思う。本書の手記には多くの専門書や論文からの引用とみられるものがあり、自責と悔悟の日々の中で熱心に答えを求め続けていた様子がうかがわれる。
彼らには生きていて欲しかった。僕のような凡人が考えるのではなく、彼らならば後世の利益になるような総括や、同様の事件を予防するための効果的な文章が遺せたに違いないのだ。彼らだけしか書けなかったこともあっただろう。二つ目の手記は長文だが未完で終わっている。それがなんともリアルである。彼は自分の思いをどれほど語ることができたのだろう。
地下鉄サリン事件被害者の会の代表・高橋シズヱさんの文章が寄せられている。こうべを垂れて聞く思いである。被害者の方々にも複雑な思いがあることがよく理解でき、大切なことだと思った。事件さえなければと思う。僕が何を言っても今はむなしく響くのみである。
巻頭に平成16年3月につづられた自筆の謝罪文が掲載されている。強い気持ちを込めた、力の入った文章であることをその筆跡が物語っている。死刑執行後に荷物を整理しているときに発見されたものらしい。発表のタイミングを逸してしまったと思ったのだろうか。この文章を心に抱いたまま、彼は獄中での日々を過ごしていたのだ。そう思うと切なく、言いようもなく悲しくなった。
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