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読書紹介板

1397アクエリアン:2019/04/27(土) 07:49:55
本来ここで広瀬が丁寧に語るべきは、教団ではまず「自分のアタマで考えること」を否定されたこと、ではなかったかと思う。「自分のアタマ」とはそれまでの人生で培った経験やものの考え方である。信徒・サマナのころはオウムと関係ないことや対立することにこだわっていると、「それは観念だ」と注意されたものだった。現世的な固定観念だというのである。それは修行にとって障害であり、捨てるべきだと言われる。このように日常会話や教学によって再教育されていく。個々の個性的な思想を減衰させられ、信徒としての思想に平均化されてしまう。普通は信徒生活の中で徐々に変えられていき、手記にあるようにオウムの教えが、逆に普通の生活の障害になっていく。そこまでくると出家を考えるようになる。
しかし強烈な「幻覚的経験」により、「突然の宗教的回心」に至った広瀬の場合、一般的な思考を一気に脱ぎ捨て、オウム式の思考に浸りきってしまったわけだからプロセスが違う。経験の違いから「自分のアタマで考えること」を重視できなかったとしても不思議ではない。急速な宗教的回心のために教えを絶対化してしまい、相対的に見ることが出来なかったのだろう。彼の論理には中間がなく、あるかないかのような極端さがある。


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