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読書紹介板

1395アクエリアン:2019/04/27(土) 07:46:30
気になったことについていくつか述べたいと思う。本書の中で最もこだわりを感じるのは、オウム事件の裁判の中で一部の容疑者(当時)を「思考停止」で犯行に及んだと弁護していたことに異論を唱える部分である。その弁護方針を統一協会に適用されたマインドコントロール論に基づいているとしていて、オウムの場合はこれには当たらないと言っている。
オウムではタントラヴァジラヤーナの教えが説かれていて、違法行為はこれに基づいて行われた「ヴァジラヤーナの救済」とされていた、したがって各容疑者はその教えを理解したうえで実行していたので「思考停止」していなかったというのである。

僕は統一協会の件については知らないし、興味もない。だからまともな議論にならないかもしれないが、一般論として「教祖の言うように考えていた」と言うのは思考停止と同じと解釈されるのではないか。この場合思考しているとは、教祖の言うことや指示をどう考えるのか、それを「自分のアタマ」で考えることを指すはずだ。それには客観性が求められるが、この部分では広瀬の思い込みの強さが感じられ、論理的ではあっても客観性は感じられない。たとえヴァジラヤーナの教えを聞いたとしても、信仰心は人によって違いがあるし、違法行為に対する抵抗感や倫理観も人によって違う。それを全員が同じだったかのように語るのは単純で極端である。


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