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読書紹介板

11トキ:2014/01/31(金) 16:40:47
 この本の中で、和多田さんが、共産党内部の変化について述べています。
長くなるので、私なりに解釈します。(同書152p)

 昔は共産党というのは世間からはつまはじきで、共産党の専従職員にな
ろうというのは、大変な覚悟がいたのです。給料も薄給でしたから、家族
に収入がないと食べられなかったみたいです。(まあ、個人的には、今でも
私は共産主義には強く反対をしておりますが。)

 ところが、日本の高度成長にともない共産党もどんどん大きくなり、赤旗
が売れて経済的にも安定すると、共産党自体が一つの日本の中の部分社会に
なってしまった。すると、外の世界に出なくても共産党という社会で個人
が生活できるようになってしまった。それに家族がいたら、家族ごと共産党
という社会で生きている事になります。

 「しかし、そこから、あまり想像をしていなかったいろいろな事が始まった
のだと思うのです。簡単に言うと、組織の中で食えてしまうということが、
外へ出たら今度は食えないという現象に変わった。(中略)いくら大衆化し
たと言っても共産党員だから是非来て下さいと言って雇うような会社はまず
ないわけです。だから共産党をやめたりクビになったりした人を受け入れる
社会はやっぱりほとんどいない訳です。すると党の方針なりなんなりに異議が
あったり変だと思っても、共産党の専従として食って行くしかないという事
になる訳ですね。そういう人達が共産党に大量に生じたじゃないかと思います。
ですから、そうなった状態での除名処分は生存にかかわる事になっちゃうわ
けですよ。」(和多田進氏、同書153p)

(つづく)


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