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読書紹介板

1064アクエリアン:2018/08/25(土) 20:39:40
石濱 裕美子さんの翻訳。英文も読んでみましたが、非常に正確です。

ダライ・ラマの仏教入門―心は死を超えて存続する (知恵の森文庫) 文庫 – 2000/6/1

ダライ・ラマ十四世テンジン・ギャムツォ (著), & 2 その他

john*2
5つ星のうち4.0
難解ですね。2017年9月26日
形式: 文庫Amazonで購入

これのどこが「入門」なんでしょう?開けてびっくり、中身は本格的なチベット仏教の仏教哲学です。これで1年生レベルですよ、と言われれば、それはそうかもしれませんが、別に本気でチベット仏教の勉強を始めるわけでなし、一般人向けの文庫としてはレベル高すぎでしょう。「縁起と空の思想」についての記述が半分を占めます。縁起というのは諸行無常で、空というのはいわゆる色即是空の空なわけですが、ただひたすら坐禅、ひたすら南無阿弥陀仏という風土に暮らす身には縁起も空もなかなか突き詰めて考える機会がない。よって感覚的、情緒的な理解でわかったつもりでいても、実はまったくわかっていなかったんだな、とつくづく思い知らされる。まあ空というのは普通の人間にとっては詐欺で騙されたような、きつねにつままれたような気持ちにさせられる概念ではあります。というよりもチベット仏教における空性は日本の仏教の空や無とはずいぶん違うような気がするのだが、と、そのあたりのことを立川武蔵著『空の思想史』あたりでアウトラインをつかんでから本書をあたった方がいいのではないか、と思った。英文の原題からなぜ「仏教入門」という邦題になってしまうのかよくわからないが(その方がセールス的に好都合なのか?)、巻末の訳者解説だけは間違いなく入門者レベルです。


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