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3798転載:2020/07/20(月) 17:34:55
宗教人類学者中沢新一によれば、1964年(昭和39年)に偶然発見された金春禅竹による『明宿集』には、「翁」(宿神)の意味・神々の世界の中での宿神の位置などについて多数記述されていた[2]。『明宿集』とは、禅竹が一座の後進のために、猿楽で最も重要な精神的価値を持つ「翁」の本質を明らかにしようとして書いた、一種の内部文書である[3]。そのためこの書は、同じ精神的伝統を持つ者たちに向けられており、相当に大胆な思考がなされている[3]。内容は一部分だけでも、芸能史・神話学・社会史・民俗学の側面へと広がっている[4]。

『明宿集』は次のように始まる[5]。

抑翁ノ妙体 根源ヲ尋ネタテマツレバ 天地開闢ノ初メヨリ出現シマシマシテ [中略] 垂跡ヲ知レバ 歴々分明ニマシマス
第一 住吉ノ大明神ナリ 或ハ諏訪ノ明神トモ マタワ塩釜ノ神トモ現ワレマス 走湯山ニ示現シテワ勅使ニ対シ 筑波山ニシテワ石ノ面ニ現ワレテ詣リノ衆生ニ結縁ス[6]
(そもそも「翁」という神秘的な存在の根源を探究してみると、宇宙創造のはじまりからすでに出現していたものだということがわかる。 [中略] こういう神としての示現(垂迹)を知れば、ますますいろいろなことがわかってくる。
第一は住吉の大明神である。あるいは諏訪明神としても、塩竈の神としても示現をなさる。伊豆の走湯権現として示現したときには天皇の勅使と直接対面をおこない、筑波山では驚異的な岩石の形をもって出現して、参詣の人々に深い感銘をあたえて結縁しているのである[7]。)


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