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非武装信仰板

1507シャンソン:2018/06/29(金) 17:18:59
      もう一歩深いところを見る

 女子高で国語の授業に出たとき、うしろの四、五人が騒いでいるので、そばに行ってみると、
画用紙を裏返して「見ちゃダメ!」と言います。「そう言われると余計見たくなるんだよ」と言って無理に
取り上げてみると、棒グラフが書いてあって、下のほうには男の先生方の名まえ。一番長い線の隣に「君が代先生」と
書いてありました。

 聞いてみて驚きましたよ。同じ靴下を三日も四日も続けてはいてきたので「コケのむすまで」、それで「君が代先生」なのだそうです。
教団に戻って黒板に「深心遠慮」と大書しました。「読めるか?」と聞いたら「読めません」と言うんだね。そこでわたしはこんな話をしたのです。

「これはね、じんしえんりょ、と読むんだよ。深きを思い遠きを慮る、思いを深めて遠い先まで考える、という意味なんだね。同じ靴下を続けてはいてきたから、コケのむすまで、
君が代先生というのは、深い見かたではないんだね。あの先生は、気に入った靴下があると、二足も三足も、同じ色、同じ柄のものをいっぺんに買う先生なんだよ。ちょっと見ると、代わり映えはしないけど、
いつもきれいな靴下をはいてきているんだ。人間ってね、上辺だけ見て人を批判したりしてはいけないんだな。深いところに目をやらないといけない。みんなも、この学校を卒業して社会に出ていくと、周囲からいろいろな目で見られ、
批判される。そんなとき、この言葉を思い出すといいよ。そして、自分はなるべく表面だけで人を語らないように心がけるんだね。分かってくれたかな?」

「深思遠慮」、この言葉は『父母恩重経』という教典のおしまいのほうに出てきます。知ったのは二十歳のころ。早いうちに知っていてよかったなあと思っています。
世間は何かとうるさいですよね。あの人が、この人が、と言い合って、傷つけ合っているのがこの世の中。布団にもぐりこんでも、まだ言い足りなかったことを思い出して、くやしくて、くやしくて、眠れない。
なんていうようでは、人生めちゃくちゃのまま終わってしまいます。


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