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非武装信仰板

1482シャンソン:2018/05/03(木) 20:52:28
>>1481

 ある一二月の寒い夜、七歳のトニーは、ボーイスカウトのミーティングに行った。そこで手作りできる革のベルトキットをもらった。父親へのクリスマスプレゼントにしようと思いついて、トニーはわくわくした。そのミーティング
トニーは一生懸命ベルトをつくった。模様を彫って、ベルトの穴を開けてバックルを付けた。そして家で仕上げようと思い、コートのポケットに隠して持って帰った。自分の部屋に入って、仕上げの作業をはじめた。夢中になりすぎて、毎日やる約束のお手伝いだったゴミ箱を外に出すことを忘れてしまった。
このお手伝いを忘れてしまったのは、はじめてではなかった。忘れると父親はいつも腹を立てたが、この夜はトニーの部屋まで足音荒くやってきて、かんかんになってドアを開け放った。父親はベルトに気がつくと、それをつかんでトニーを打った。ほんの数秒のことだった。けれどもこのことで、トニーと父親のあいだの大切な何かが、壊れてしまった。

「結局ベルトは父にあげなかったんですよ。ベルトのことを教えたこともない。でも、ずっとそのことで悲しかったんです。父さんを裏切ってしまったように思ったから」
トニーの父親がまたやってきた。「違う、裏切ってしまったのはわたしだ、そうお父さんはおっしゃっています。あのときはわからなかったんだと。でもいまはどういうことだったのかわかる、本当に悪かった、許してほしい。あなたのことを本当に大切に思っているし、素晴らしい息子だと思っていると」
わたしは涙をおさえるのに必死だった。それはこの悲しい物語のせいではない。トニーと父親のあいだに、美しい光の道がみえたからだ。トニーはこれまでずっと、傷を抱えて生きてきた。そしてその傷をいまやっと解き放つことができたのがわかった。父親と息子のあいだで素晴らしい癒しが生まれたのがわかった。父親が亡くなったあとで。

「父さん、もういいんだ。もう大丈夫だ。どうか、父に大丈夫だと伝えてください」深い愛情に突き動かされた声でトニーはそういった。
「わたしにいわなくても大丈夫です。ご自分で伝えてください。お父さんはいつもあなたのそばにいらっしゃいます。いいたいことをおっしゃれば、お父さんには聞こえます」
トニーは、受話器を妻に戻した。トニーが何度も繰り返しているのが聞こえた。「父さん、大丈夫だ。もういいんだよ。本当に大丈夫だ」

 このリーディングでわかったことがある。わたしたちと大切な人たちをつなげる光は、亡くなったあとも絶対に壊れることがない。その光は揺らぐこともない。それどころか強くなるのだ。
トニーとジョアンのリーディングで、人との関係は人が亡くなったあとでも広がり続けることがわかった。トニーの父親は、生きていたときはわからなかったことが、亡くなってからわかるようになった。わたしたちの考えや行動は、「向こうの世界」にいる人たちにとって
大きな意味を持つ。わたしたちの愛と理解で進み続けることを助けられる。

 わたしたちには、亡くなった大切な人を癒す力があるのだ。

 『魂の呼び声に耳をすまして』 ローラ・リン・ジャクソン 著


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