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非武装信仰板

1390シャンソン:2017/12/11(月) 13:38:55
     世の中の基本的なルールを身につける

 お寺では師匠から悪いところを叱られ続けます。弟子から恨まれないような師匠は失格だと
いわれるくらい、師匠は弟子を厳しく叱ります。全人格をぶつけ合って、悪いところを指摘して、師匠が
軌道修正をしてくださるわけです。

 そうやって十年、十五年、二十年と経ち、ようやく我がとれて丸くなると、もう師匠は何もいいません。
これは親子の間柄も同じかもしれません。小さい頃、私は母親から「こういうことはしてはいけない」「これはきちんとしなければいけない」と、
厳しく躾られました。なぜここまでいわれなければならないのかと思ったときもありました。

 そのことを大人になってから母に聞くと、自分も親から同じように育てられた。自分も「なんで?」と思ったときもあったけれど、年をとってくると、それが正しかったと
わかってきたといいました。子をもって知る親の心といいますが、後々、あの厳しさは心から自分を案じる愛情だったんだということがわかります。そういう世の中の基本的なルールというものが
昔はありました。師匠が弟子を叱っても道場が空中分解しないのは、このルールがあるからです。

 何か指摘されたときには、そこで大反省をする。胸をえぐられるような痛みを伴うかもしれません。
しかし、その瞬間に、恥ずかしいことをした、申し訳ないことをしたと感じとれるようなルールがあるから師弟関係は続くのです。
このルールを小さな頃にしっかり教えると、いくら叱っても親子関係は壊れません。

     『毎日が小さな修行』 塩沼亮潤 著


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