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非武装信仰板
1375
:
シャンソン
:2017/11/30(木) 19:19:29
亡くなった両親はいまも私のそばにいる
ここで、私の両親の死の話をしましょう。
父は亡くなる前日に、私を呼んでこういいました。
「ケンよ、父さんは、神さまから呼ばれたからちょっと行ってくるからね」
それに私はこう答えます。
「えーっ!神さまは父さんの力なんて必要ないと思うよ.....」
「ハハハッ。もちろんそうだろうけど、呼ばれたら行かないとね。父さんの命は神さまにもらったものだから、何かのお役に
立たないといけないだろう」と笑いながら私に伝えました。
話を終えると、お酒を飲んで床につき、翌朝には亡くなっていました。
その後の臨死体験のときに、たくさんの死者と話をしましたが、私の父と同じように、亡くなる人はたいてい数日前には自分が死ぬことがわかっているようです。
身近に迫る自分自身の死を理解して、亡くなるための準備をしたり、家族や親しい人とのお別れのコミュニケーションをとったりするのでしょう。あとから考えると、
「そういえば、あのとき最後のお別れのようなことをいっていたな.....」という感じで、思い当たる人も少なくないのではないでしょうか。
最後のお話をした翌日、父の死を前に私は悲しみをおぼえ、「父さん!どうして僕を置いていったの?」と語りかけました。
すると、すぐに父の声がして、「ケンを置いてなんかいかないよ。ほら、すぐ目の前にいるじゃないか」と返事がありました。
そして、こう続けたのです。
「もう父さんには身体がないから触れることはできないけど、いつもケンの近くにいるぞ」そういって父の魂は笑い、昇天していきました。
父が死んでから、もう四〇年ほど経ちましたが、その約束どおり、いまでも目をつぶって父を呼ぶと一瞬にして私の前に現れます。
現れるときは、暖かいけれど少し涼しい春風が吹くような気配がし、必ずいいアドバイスをして私を助けてくれます。気まぐれの父らしく、ときおり呼びかけて現れてくれないこともありますが、
「それはケンが自分で考えて解決しなさい」というメッセージなのだと解釈しています。
母も同じように、呼びかければいつでも現れてくれます。母の死は、父の死のちょうど一年後のことでした。
亡くなる前日に、母は私を呼んでこういいました。「ケン。母さんは、もうすぐお父さんのところに行くからね」
すでに父の死によって、死とは肉体を失うだけで、その人がいなくなるわけではないということを学んでいた私は、母の死がまったく悲しくありませんでした。
「ケン。買いものに行ってくるね」「うん。いってらっしゃい」
そんな日常的な会話と同じように、死を前にした母の言葉を聞いていたのです。母もまた、みずからの死を特別のもののようには感じていなかったと思います。
ちなみに私の父と母は、病気や事故で死んだわけではありませんでした。
まったくの健康体のまま、いつもの日常生活の中で私に死を宣言し、まるで計画どおりと思えるほど自然に死んでいったのです。
前作で紹介したとおり、私の父は「カバラ」と呼ばれるユダヤ教の宗教哲学をきわめた人で、その力はユダヤ系ロシア人であった祖父から受け継がれたものでした。
母は生粋の日本人でしたが、新潟県の十日町というところで三五〇年以上続いていた「春日本草閣」という治療院の娘で、やはり霊的なパワーを備えた人でした。
そんなふたりですから、このような死に方はふつうではないように思われるかもしれませんが、私が五度の臨死体験を通して、あの世で言葉を交わした多くの死者から聞いた限りでは、
どんな人でも同じように、みずからの死を事前に察知しているようです。
死は決して終わりではありません。肉体から解放された魂は、静かで平穏な空気に満ちた美しい死後の世界へと羽ばたいていきます。
死を迎えることで初めて、その人の生は完成を迎え、新たなるステージへと進むことができます。
家族や恋人、親しい友人が亡くなったときは、必要以上に悲しみにくれることなく、あなた自身の残された生の時間を生きいきとエンジョイしてください。
『5度の臨死体験が教えてくれたこの世の法則』 小林健 著
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