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非武装信仰板

1270シャンソン:2017/10/23(月) 17:26:30

 この観測結果を受けて、私は同じ一九九四年十二月に行われた第一回「将来世代フォーラム」の
世界会議に出席しましたあ。この会議では、六十四か国の代表が集まり、将来世代にどのような地球環境を
残すおかということについて議論が行われました。そのなかには先進諸国が冷戦時代に戦争の抑止力になるとして
生み出した大量の核兵器の処分問題も含まれていました。

 核兵器の処分方法については、放射能が漏れないような容器に収め海溝に沈めようという提案がされていました。
しかし、いくら厳重に密封しても、今の技術水準では安全が保障されるのは二百年が限度だというのです。
二百年しかもたないものを海溝深く沈めてしまってその後はどうするのかというと、二百年もたてば科学技術が進歩するから
大丈夫だろうというのです。これでは未来にツケを回すようなものです。

 そこで私は、将来地球に危機をもたらすであろう彗星や小惑星を破壊するために、核兵器を提供してほしいと申し出たのです。
そしてさらに、宇宙にステーションを造り、そこから核ミサイルを発射できるようにすることも提案しました。目的が地球を守るということですから、
この申し出に正面切って反対する国はありませんでした。その後、十五か国が協力して宇宙ステーションの建設がなされましたが、それはこの会議での提案から
始まったことなのです。

 さらに、地球に衝突する可能性のある天体を探すために、ネットワークをつくることも提案しました。これはアメリカが予算をつけ、NEO(Near Earth Object/地球近傍小天体)を
探すネットワーク組織の活動を進めています。このネットワークを成立させるために、私がアメリカに開放を要求したのが、通信システムとしてのインターネットでした。
 インターネットは、もともとアメリカの軍隊によって冷戦時に開発された軍事用の通信手段です。

冷戦の危機が去った今、地球を守るためにそれを無償で開放してくれるように呼びかけたのです。
さすがのアメリカも事が軍事情報にかかわるものということもあって、すぐには首を縦に振ってくれませんでした。しかし、結果はみなさんがご存じのとおりです。一九九五年にマイクロソフト社の
ウィンドウズ95フィーバーが起きた陰には、国際会議での熾烈なやりとりがあったのです。こうして地球防衛のための準備は少しずつですが、動きはじめています。たしかに、私たちは二一二六年にはこの世に
存在していないでしょう。しかし、この問題は決して人ごとではないのです。

 私が臨死体験の中で知った膨大な意識は、宇宙そのものでした。つまりこの宇宙には、まったくかかわりのないものは存在していないのです。すべては自分自身です。未来の地球に起こる危機は、あなた自身の危険でもあるのです。
この問題は現在の人間の力を集結させることができれば、乗り越えることのできるものです。地球というかけがえのない星を守るために、世界中の国々が、自国の利害を超えて一丸となって立ち向かうことができれば、必ず克服できるのです。

 『生き方は星空が教えてくれる』 木内鶴彦 著


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