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「まじめな話」の板

8447蒼天の實相:2019/05/13(月) 18:28:33
〜菜食主義について⑦〜

4.動機
4.2.倫理
概要[31][編集]

様々な倫理的考えが菜食主義を選択する理由として挙げられており、これらは一般的に動物の利益を考慮している。
菜食主義者でない者は、科学的理由、栄養学的な理由、文化的な理由、宗教的な理由等で肉食を肯定する。
菜食主義者ではないものの、文化的なタブーによって猫、犬、馬、ウサギなどの特定の動物の肉を食べることを拒否する者もいる。また、工場畜産やフォアグラ、子牛の肉等、特定の方法で作られた畜産物を拒否する者もいる。
一般的に、倫理による菜食主義は、動物を殺すこと自体に反対する場合と畜産動物の取り扱いに問題があるとして反対する場合に分かれる。
動物と人間の道徳的重要性[32][編集]

プリンストン大学教授で動物の権利活動家のピーター・シンガーは、命の危険がない場合、動物に危害を与えない選択をすべきだとしている。多くの倫理的菜食主義者は、動物を殺して食べることは、その動物以下の知能の人間を殺すことと同義であると主張する。倫理的菜食主義者は、動物を殺すことは、人間を殺すことのように、極限状況でなければ正当化されず、味覚のためや便利さ、栄養のために殺すのは、十分な理由とはならないと考えている。一般的に、人間は自分の行動について、動物がしないような道徳的な自省をしているので、動物より高い倫理観を持つべきだと考えられている。
哲学者のMcMahanは、精神障害者は健常者と同等の人権は持たないと述べた。[33]昔は精神障害者は残虐に取り扱われてきたが、道徳の進展とともに、ほとんどの人は精神障害者も生きる権利と治療を受ける権利があると考えている。道徳哲学が日進月歩で進む中で、精神障害者以上の知能を持つ動物の生きる権利を奪うことは、道理に反し、欲と慣れによる一方的かつ差別的な振る舞いだと考えている。
一方で、倫理的菜食主義者に反対する者は、動物は人間と道徳的に同等ではなく、動物を殺すことと人を殺すことは同等でないと考えている。
乳製品と卵[34][編集]

ヴィーガンとベジタリアンの主な違いは、ミルク、チーズ、バター、ヨーグルトなどの乳製品と卵の両方を避けることである。倫理的なヴィーガンは、その生産が動物の苦しみや早死にを引き起こすと考え、乳製品や卵を食べない。乳牛から牛乳を生産するためには、子牛は出産直後に母親から離されて屠殺されるか代用乳で育てられる。不要な雄の子牛は、出生時に屠殺されるか種牛とされる。乳牛は牛乳を出し続けるためにほぼ一生を通じて人工授精で妊娠と出産を繰り返す。約5年後、牛乳の生産量が落ちると、牛肉とその皮のために屠殺される。乳牛の自然な平均寿命は約20年。卵については、バタリケージ又はフリーレンジでの卵の生産のために、不要な雄の雛は殺される。
動物福祉[編集]

次の行為等は畜産動物に対し苦痛等を与え問題だとされている。
ウシ[編集]
去勢、鼻環・耳標、断角・除角、[35]子牛と母牛の引き離し[36]、断尾[37]、ハラール屠畜[38]
豚[編集]
断尾[39]、歯の切断[40]、妊娠ストール、去勢[41]
鶏[編集]
バタリケージ、屠殺場での夜間放置[42]、ウィンドレス鶏舎[43]、シャックリング[44]、過密飼育[45]、クチバシの切断[46]
ガチョウ[編集]
フォアグラ
その他[編集]

畜産家が愛情込めて育てたのに最後には殺すことを動物への裏切りとして批判する者もいる。[47]
「ガチョウたちは毎日、夜を過ごすための小屋に向かって、飼い主を信頼しきって後についていきます。彼らはやがて同様に、無条件で飼い主を信用して、彼の後について畜殺台へと行進するのです」
?・ヘルムート・F・カプラン著「死体の晩餐」


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