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「まじめな話」の板

8385トンチンカン信徒:2019/04/16(火) 11:14:53
1.立川流の教義
1.3.教義
立川流を継いだとする越前国豊原寺誓願房心定[8]の『受法用心集』(1272年)[16]には、「髑髏本尊」について以下のように解説されている。
「髑髏本尊」には大頭本尊、小頭本尊、月輪形(がちりんぎょう)の本尊の三種がある[9]。
髑髏は一に智者、二に行者、三に国王、四に将軍、五に大臣、六に長者、七に父、八に母、九に千頂[18][10]、十に法界髏〔ママ〕[20][11]の十種あり、選りすぐった髑髏を加工して本尊とする[10]。
「髑髏本尊」を造る行の間、夜ごと子丑の刻に返魂香を焚き、返魂の真言を千遍唱えなければならない[12]。
こうしてできた本尊を壇に据え、山海の珍味を供えて昼夜祀り養うこと八年にして[13]「髑髏本尊」は成就の程度に応じて験力を顕すという。下品に成就した者にはあらゆる望みをかなえさせ、中品には夢でお告げを与え、上品には言葉を発して三世のことを語るという[14]。
しかし、立川流の本流におけるこの儀式の奥には別の真実が隠れているという説がある。立川流の本流では、独自の見解として『理趣経』には本来、男性と女性の「陰陽」があって初めて物事が成ると説いている。また、この儀式に8年もの歳月がかかるのは、その過程で僧侶とその伴侶の女性が悟りを得ることがその目的だからであり、そうなればもはや髑髏本尊など必要なくなってしまう[15]。
立川流では、両端の片方が三鈷杵、もう片方が二鈷杵になって人形(ひとがた)にも見える金剛杵を好んで用いたとされ、流派独自の命名でその名を「人形杵」(にんぎようしょ)と呼んでいた[16][17][18]。その後は、立川流の弾圧に伴い誤解を受けてこの法具も姿を消し、現在、博物館[29]などに文化財として少数が残る他は、好事家に珍重されるか「唐密」の古法の一部で知られる以外は、一般に用いられることはない[19]。
なお、立川流の本流における教義は、日本の陰陽道の教えを取り入れ、「陰陽」の二道により真言密教の教理を独自に発展させたもので、男女交合の体験を即身成仏の境地と見なし、男女交合の姿を曼荼羅として図現したものである。しかし、髑髏を本尊とするなどの儀式に関しては、あくまでも俗説であって、立川流の秘儀や作法などが述べられた文献はほとんど焚書で亡失しており、立川流に性愛教義があったとする主要な論拠はこの流派を邪流として非難した側の文書にあるため、それが真実かどうかはわからない。
立川流の真髄は性交によって男女が真言宗の本尊、大日如来と一体になることである[20]。立川流の本流において男女交合の体験、すなわちオーガズムが即身成仏の境地であると曲解されるに至ったのにはいくつかの理由がある。密教では、人間はそもそも汚れたものではないという、自性清浄(如来蔵思想)[21]という考えがあり、『理趣経』の原文には、「妙適清浄句是菩薩位(びょうてきせいせいくしほさい)[33]」、「欲箭清浄句是菩薩位(よくせんせいせいくしほさい)[34]」、「適悦清浄句是菩薩位(てきえつせいせいくしほさい)[35]」などとあり、そこには性行為を含めて、仏や菩薩の境地に至ったならば[36]、人間の営みはすべて本来は清浄なものであると『十七清浄句』[37][38]に説かれていることに起因すると考えられている[22][23]。
しかし本来、理趣経の十七清浄句はそのように理解されるものではない。[41]
また立川流が東密(真言密教)の流れを汲む邪宗とされるのに対し、台密(天台宗の密教)でも玄旨帰命壇という口伝相承に愛欲を肯定する傾向が生じたとされることから、この二つはよく対比して論じられることが多い[24][25]。



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