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「まじめな話」の板

7735トンチカン信徒:2018/11/09(金) 14:35:56
〜気に入らないと〜

天に『唾』吐く入館をスタイルをるする、シャンソンさん

1563:シャンソン
18/11/09(金) 12:27:05
     自分のものなど何一つない

 人間は財力、地位、名誉などができると自分は偉くなったのだと思うようになります。
財界の大物、政治家、業界の権力者などに、こうした人が多いのです。
 金さえあれば人の心も買える。金があれば買えないものなどない。俺の権力の前にひれ伏さぬ者はない。
俺ほど頭のよい人間はいない。この業界で、俺に睨まれたら生きてはいけないなど、本気で思うようになるのです。
実に恐ろしいことです。

 人間とは愚かなもので有頂天になると周囲が見えなくなり、人の煽てを信じるようになり、実に傲慢不遜になってしまいます。
それを戒めて釈尊は次のように述べています。「これはわが子、これはわが財宝と考えて、愚かな者は苦しむ。おのれさえ、おのれのものではないのに、
どうして子と財宝とがおのれのものであろうか」(『仏教聖典』仏教伝道協会)と。

 誠にドキッとする言葉です。二千五百年も前に釈尊は「おのれさえ、おのれのものでないのに」と言っているのです。
誰でも己は己のものだと信じて生きています。自分の努力によって一流大学を卒業し、今日の地位と名声を築き上げ、財産も自分の力で得たのだ。子宝に恵まれ、
それぞれ有名な大学を卒業させた。すべて、俺の力によるものだ。こう信じて疑わないのが人間というものです。

 しかし、やがて年を取ると、体のあちこちにガタがくる。思わぬ病気で入院をする。
最近は子供達も自分の思い通りにならない。自分の体すら思うようにならない。信じていた子分も言うことをきかない。自分の権力に陰りが出ると、あれほどお世辞を言っていた取り巻き
連中も一人二人と去っていく、実に寂しいものだと感じるようになります。

 よくよく考えてみると、人間は生まれた時から「自分のものなど何一つない」のです。すべて大自然からの借物なのです。
生んでくれた両親も我が身もすべて借物です。結婚した配偶者も生まれた子も、家も財産も地位も名誉も友人、知人、すべて借物なのです。借物だから、いつか返すべき時がくるのです。
生きているのではなく不思議な力(神仏と言う人もいる)によって生かされているのです。

 己の体は己のものだ、と固く信じていても、やがてこれすら返上する日がくるのです。
最近それをつくづくと感じます。私達はどれほど金を積んでも買えない命と体を無償でお借りしているのですから、貸主にどれほど感謝しても、過ぎることはありません。まさに、感謝、感謝です。


  『元気になる「読み薬」』 人生を豊かにする93の知惠 酒井正敬 著


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