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「まじめな話」の板

7642蒼天の實相:2018/11/01(木) 09:33:41
3.「カシェル」であるための条件
3.1.レビ記の4種類の昆虫
この節ではレビ記で「食べてよい」とされている昆虫について扱う。
原文[7]の大意は「羽があり4足で動き群れるもの(昆虫)は不浄だが、足の上に接続した脚があり地面を跳ねるものは食べてよい。つまりアルベ、サルアム、ハルゴル、ハガブは食べてよい」である。前半は跳躍するバッタ目の昆虫を指していると考えられる。現代の解釈では昆虫は6本足だが、4本の足と2本の手(または「足」以外の何か)と考えたのだろう。「足の上に接続した脚があり」は「折れ曲がる長い足があり」と理解できるが、Nevo[9]は「4足で歩き、その上さらに、地面を跳ねるための(2本の)脚がある」と解釈するべきだとしている (Locusts as Food)。
後半は例示とも読めるが、4種類を限定しているとも読める。例示とすれば、基本的にバッタ目の昆虫はすべてカシェルである。David Guzikの注解では「locust(イナゴ)、cricket(コオロギ)、grasshopper(バッタ)などはカシェルである」と広義に取っている[6]。イスラエルの文献でも、例えばAzureに「あらゆる種類のイナゴ・バッタなどは食べて良い」という記事がある[10](ただし英訳聖書の影響を受けているようである)。International Standard Bible Encyclopedia (ISBE)[11]も、基本的にはバッタ目全体は食べてよいという解釈をしている。実際、英語訳では一般にcricketやgrasshopper(コオロギ、バッタなど)を含めているし、欽定訳聖書ではbeetle(甲虫類)まで含めており[12](これはさすがに広過ぎる解釈であろう)、現代で言うバッタ科よりかなり広い範囲と了解されていた。
一方、Nevoによれば英訳聖書は混乱の原因であり、本来はバッタ目の多数の種のなかで特定の4種類だけが食べてよいものと理解されていたという。その根拠として彼は、タルムードで「不浄なバッタは800種類」と述べられている、としている[9]。つまり、バッタ目のほとんども食べてはいけないのだという。Lis? Sternのガイド How to Keep Kosher では、古代ヘブライ語の昆虫名の正確な意味は不明なのですべての昆虫は食べないほうが良いとしつつ、「ただしどの昆虫がカシェルであるか習慣が確立しているなら、それに従う」としている。つまり、基本的には、カシェルなのは特定の4種類のみという立場である。
このように、4種類は限定なのか例示なのかについて(言い換えれば、どの昆虫がカシェルであるかについて)、ユダヤ教徒の間にも解釈に揺れがある。昆虫食自体が現在では一部地域を除いてあまり一般的でないため、この解釈(バッタ類のどの種がカシェルでどの種がそうでないか決定すること)は必ずしも日常的に切実な問題ではない。
4種類の名称はヘブライ語の古語で、確実な同定はできない。4つの名称が異なる昆虫を指すのかすら分からないし(同一種の相変異を呼び分ける語かもしれない)、仮に同定できても地中海地方の昆虫であるから和名があるかも分からない。
一番目のアルベ (ヘブライ語: ????????・, ラテン文字転写: arbeh)は旧約全体で24回も言及されており、災厄(蝗害)をもたらすという記述から、いわゆる「バッタの大群」を作る昆虫で、当時、その地方においてごくありふれていたものに違いない[11]。バッタ科のうちハルゴル
三番目のハルゴル (????????) は英訳ではコオロギだが、アラビア語の「ハルジャル」(バッタの群れ)との関係から、やはりバッタ・イナゴの一種と見られる[11]。
日本語では、新共同訳、口語訳が「大いなご」、新改訳が「こおろぎ」である。
ハガブ
四番目のハガブ (?????) もバッタまたはイナゴの類とされる。
日本語では、新共同訳、口語訳が「小いなご」、新改訳が「ばった」である。


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