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「まじめな話」の板

7006近所の人:2018/08/08(水) 06:51:18

齋藤 婦人科医が妊産婦の苦痛に配慮しないのは日本だけなんですよね。
これは無痛分娩の普及がひどく遅いということに象徴されています。
昔よりは少し広がりましたけど、いまだに「お腹を痛めた子じゃなきゃダメ」みあいな、
旧弊な、それこそ家父長的な価値癌が残っていたりする。

「妊婦はサボってはいけない」「妊婦の仕事はお腹を痛めて子どもを産むこと」みたいな価値観があって、そういう価値観が
無痛分娩の普及を阻んでいるということがあると言われていますね。

 それからもっと深刻なのは中絶の問題で、世界的なスタンダードは中絶薬という薬を使うんですよ。飲んだら流産するという薬が主流です。
日本ではこれが認可されていないんですよね。もう数十年も認可が遅れているんです。ちょうど低用量ピルと同じ現象が起こっているんですね。
ピルも認可は世界に比べて何十年か遅れましたけど。これはやっぱり婦人科業界が反対した。なぜかと言うと、ここは構造的な問題で、婦人科の財源のひとつが中絶手術なんですよ。

福山 そうか。

齋藤 ええ、中絶が減っては困るんですよ。一旦妊娠してから堕ろしてくれないと困るんです。だから避妊されちゃ困るというのがあってですね。

福山 中絶って保険適用ないんでしょう。

齋藤 ないです。だから一件十万から数十万。いい金づるではあるんです。だから、そう表立っては言わないまでも暗黙の了解事項として、人工妊娠中絶手術が減ることは好ましくないと
いう価値観が温存されていて、いまだに強い風潮としてあるんですよね。


 『フェイク時代に隠されていること』 福山哲郎 齋藤環 著


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