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「まじめな話」の板
5678
:
トンチンカン信徒
:2017/11/17(金) 23:53:03
♪志恩さんにも、わかる、日本人の見分け方講座♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
律令以前の「姓」
日本史の授業で古代の「氏姓制度」を習ったときに、「今の『姓』という言葉と全然違うんだな」と思った記憶はありませんか? エ、そんな昔に習ったこと、とっくに忘れちゃったって? 現在では「姓」「氏」「苗字(名字)」は、ほぼ同義に理解されていますが、これは律令以前の「氏姓制度」における「氏(し・うじ)」に相当します。 では、「姓(せい・かばね)」というのは何かというと、「氏の格付け」です。 格付けとは言っても、元々は質の違うものを分類するもので、単純に「偉い順番に並べる」ことができる性格のものではなかったようです。 おそらく、「氏」も「姓」も元々は自然発生的な制度だったのでしょう。 しかし、天皇家が支配を確立していく過程で、氏姓は天皇から恩賞として賜るものとする制度が確立されていったようです。 これには、一定の功績があった者や技能を持った者に氏姓を与えて独立させることで、その者が元々属していた氏族を弱体化させるという目的もあったようです。 功績や技能に対する恩賞として与えるものですから、それに応じた姓が選択されることになります。 従って、賜るモノの本質は姓の方になるので「賜姓」ということになります。 しかし、実際には姓だけを賜ることは不可能で、それを識別する氏の名前が不可欠です。 従って、「賜姓」によって賜るものは、必然的に「氏と姓のセット」になります。 この段階で既に「姓」と「氏」が混同される素地があったと言えそうです。 天皇家による一元支配の確立は、「律令制度」の整備という形で完成していくのですが、その一環として、684年に「八色(やくさ)の姓」という制度が作られました。 これは、複雑怪奇だった姓を8種類の「単純に偉い順に並べられる」ものに簡素化してしまうというものでした。 そして、最初のうちは、各氏族を、この順位化された姓に充てはめて適宜昇格させたりすることによって支配を固めようとしたようです。 ところが、「源平藤橘」に代表される新しい氏族が、軒並み「八色の姓」第2位の朝臣(あそみ、後に「あそん」)になったために、最終的には「猫も杓子も朝臣」という状況になってしまい、姓なんかどうでも良いという風潮になってしまったようです。 〜〜つづく〜〜
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