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「まじめな話」の板

4983シャンソン:2017/07/23(日) 21:30:45
        空海の思想

 真言宗の開祖である空海(七七四〜八三五年)が、二十四歳の時に著わした『三教指帰』
は、宗教的なたとえ話がちりばめられた、小説風の出家宣言書です。
 先日、もう一度この『三教指帰』を読みました。

かいつまんで話すと「道教と仏教と儒学。この中では仏教がもっとも優れている」という結論でした。
日本における最初の比較思想論です。儒学というのは、簡単にいうと「女よりも男が偉い、自分よりも地位・階級や
年齢が上にある人には徹底的に従属しなくてはならないの.....」といった教えを説いています。

 仏教を称賛する空海は「儒学とはそういうものだ」としたうえで、「輪廻転生、生まれ変わりを経ている人間たちが、早く生まれた、
遅く生まれたことに、上下の差別をすることに何の意味があるのか」と書いています。
 私は、この『三教指帰』に出合う前から「儒学の教えは宇宙の法則に反している」と言い続けていました。儒学への理解は空海と同じ結論だったのです。
人間は男と女で差別されなければならない、早く生まれた年長者を敬わなくてはならないーこれは個人の道徳観としてはあります。けれども宇宙の法則として存在しているわけではありません。
輪廻転生、生まれ変わりという観点で言えば、宇宙の法則においては、手足を動かすことができない、自分で動くことができない鉱物にも魂は宿るからです。

  『ごえんの法則』 小林正観 著


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