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「まじめな話」の板

2693シャンソン:2016/11/11(金) 23:41:02
   交際経験比率を下げる男と女の2つの壁

 男性にはコスト・パフォーマンス意識があり、女性には査定意識があります。
その2つの壁が、異性と付き合った経験が少ない人の比率を高めてしまっています。
いまは異性と交際経験のある人の割合が減っているだけでなく、20歳の段階で異性を好きになったことが
ある人の割合さえ下がってきているのです。

 その理由の1つが、男性のコスト・パフォーマンス意識です。
女性にはお金がかかるので、自分で稼いだお金が費やされてしまいます。だからといって、その女性が付き合ってくれるとは
かぎらないわけです。時間的にも心のエネルギーという点でも、恋愛は消耗が大きいものです。

 モテる男性は別ですが、そうでない人にとってはものすごい努力が必要で、「そんなに努力をするくらいなら、すっぱりあきらめたほうが楽じゃないか」
となるわけです。時間とお金と心のエネルギー、そうしたすべてをコスト・パフォーマンスで考えたときに、女性にアプローチできない。そういう男性が増えているのです。
しかし、恋愛や結婚にコスト・パフォーマンス意識を持ち込むのは、それ自体が間違いです。

 あるテレビ番組によると、女性が感じる男性のやさしさのなかで大きな位置を占めるのが、自分のためにお金を使ってくれることだそうです。
そんな意識もどうかと思いますが、いまはそんな男女がせめぎあってしまっているのです。そして、女性は女性で、常に男性を査定します。男性の場合は女性をそれほど厳しく査定しないのですが、
女性には査定項目がたくさんあります。5項目やそこらではなく、あらゆる場面で「こういうときに、こうしてくれなかった」というような査定です。

 たとえば、「こういう店を選んだ」とか「こういうメニューの頼み方をした」という。
しかもプラス査定ではなく、マイナス査定です。たった1回のデートで10個、20個ものマイナス評価がついてしまうのです。
ところが、女性たちは女子会でマイナス査定のチェック項目を増やし続けています。「それはひどいねー」「こっちも、こんなひどいことがあったわよー」といった具合に女子会で情報交換し、友だちが査定している項目を、
自分のリストに加えてしまうのです。

「査定」しないで、フィーリングを重視すれば結婚は近くなります。ある独身女性が既婚者に、「どうやって決めたの?」と尋ねたら、「フィーリングで決めちゃった」と答えたので、「だから結婚できたんだ」と思ったそうです。
フィーリングで決めるのと、マイナス査定項目を並べ立ててしまうのでは、まったく選び方が違います。
お互いに条件を出し合って選ぶというのは、結婚が成立しにくいのです。

 そうではなく、「この人は気立てがいい」とか「話が合う」など、アバウトに選ぶことが大事です。お互いに条件をいい出したらきりがありません。
ちなみに女子会にyく参加している教え子によると、デートの最中から「早く女子会でこのネタで盛り上がりたい」と思うことさえあるとか。女性のほうが観察力や感性も鋭く、気が付くことも多いので、
マイナスの査定項目は多岐にわたります。女性からの男性への圧力が高まっていて、男性はそれに耐え切れません。圧力とは、査定の圧力であり、「どこへ連れていってくれるの」などと求める圧力です。
社会的にも優秀で評価の高い女性からの能力や収入の圧力でもあります。

 加えて、女性はコミュニケーション能力もすぐれていて、「あなた、面白いことの1つもいえないの?」と暗ににおわすような圧力もあります。圧力が強すぎるあまりに男性が避けてしまう現象も生じています。
とはいえ、結婚にうまく至らない様々なケースをみていると、男性の「踏ん切りの弱さ」も大きな問題だと感じます。
フィーリングを信じて「えいやっ」と飛び込む勇気が、人生の転機を招きます。

     『斎藤孝の絶対幸福論』 斎藤孝 著


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