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2103シャンソン:2016/10/25(火) 18:02:20
仲裁裁判所判決を「紙くず」無法中国への最大の反撃〜国際法を巡る闘い

 国際法を守る陣営と国際法を破る陣営との闘いが始まった。オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所の
判決が斬り出して見せた現実である。同裁判所は七月十二日、南シナ海での中国の無法な主張や行動について、
中国の主張をほぼ全面的に退ける裁定を下した。

 当初から中国にとって不利な判決になろうことはある程度、予測されていたが、仲裁裁判所は現在できうる限り最大限に踏み込んだ判決を
示し、中国が独自に設定し、領有を主張してきた「九段線」について、「法的根拠なし」と断じたのである。これにより、中国が南シナ海の全域にわたって
その領有を主張する根拠はすべて崩れ去った。

 中国の完全なる敗北である。フィリピンが仲裁裁判所に仲裁申し立てを行ったのは、二〇一三年一月だった。国際海洋法裁判所や国際司法裁判所と異なり、仲裁裁判所は相手方の
当事国が提訴に応じなくとも手続きを進めることができる。中国はこれに反発した。「当事国同士の協議で解決すべき」「仲裁裁判所にこの問題を扱う権利はない」と主張して、彼らは昨年十一月の
口頭弁論にも参加しなかった。一方、フィリピン側は中国の活動に関して十五の申し立てを行い、一万ページにもわたる資料を提出して裁定に臨んだ。

 裁定は、前述のように中国側の言い分すべて退けるものだった。内容を要約すると、以下のとおりだ。
➀ 中国の主張する「九段線」に国際法上の根拠なし

② 中国が埋め立てた人工島は「島」ではなく「岩」であり、排他的経済水域や大陸側の権利は主張できない

③ スプラトリー諸島には国際法上の「島」は存在せず、岩にどのような構築物を建設しても領空や領海は生じない

④ 中国の埋め立てや中国船による漁業が、周辺海域の生態系を破壊している

⑤ 中国船がフィリピンの石油探索や漁業を不法に妨害している

⑥ 仲裁手続きが始まっているのに、なおも大規模な埋め立てや造成を行ったことを非難する

 内容を見る限り、裁定はハーグ仲裁裁判所の固い決意を示している。それは国際社会は徹頭徹尾、互いに法に従い、
法に基づく秩序によって治められるべきとする考えだ。中国のような〝大国〟が、国際法遵守という二十一世紀の人類のあるべき原理原則を
破壊しようとしていることに対する警戒心、さらに憤りさえも垣間見せるものだ。

 櫻井よしこさんと日本を考える  月刊HANADAセレクション


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