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【ひとりごと板】

3005「訊け」管理人:2013/03/17(日) 16:47:09
>>2991


 ◇十六日のことば 「胃袋は感情が表現される内臓である」

 自分自身に対して腹が立っているから、自分の腹を自分の心が攻撃するのです。だから和谷君は、二十歳の若さで、胃潰瘍から来る貧血で、就職二年目の夏、松阪の駅で気を失って倒れた。それは〝自分〟の〝心の影〟なのである。精神分析学者は、胃潰瘍は自分の心の悩みから来る病気だと言っている。

 胃袋というとこちは内臓の中の脳髄みたいなところで、自分の感情のタダレがすぐ胃粘膜にあらわれたり、憂欝な感情の滞りが胃下垂になってあらわれたりする。「気を失って倒れる」のは、もうどうしたらよいか解らないので〝呆然自失〟している、この〝呆然自失〟の心境が肉に気を失った状態にあらわれるのである。自分の進みだい道は親に反対され、親の勧める道で、まあ一所懸命というほどでないが、自分に鞭打って仕事をしている。すると胃潰瘍の貧血で失神して倒れる――そこで「神も仏も無い」などと彼は考える。しかし彼の心の中には、はじめから「〝神〟が自分の内にあって、自分を護り導いている」という自覚がなかったからこそ、自暴自棄的に自分自身が腹立たしくなり、その自虐的憤態が他虐に転じて他に対して乱暴をはたらく狂暴性を生み出していたのである。誰でも自分自身の内に神を見出すまでは、本当に魂も感情も平和に落ち着くことはできないのである。

(『理想世界』誌昭和50年8月号より謹写――)


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