したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

甲野善紀 氏ツイードメモ

9:2013/07/29(月) 21:39:57 ID:???
20120906

妙好人とは、私のメールマガジン『風の先・風の跡』の中で行なっている京都の田口氏との往復書簡
「狭霧の彼方に」の中でも先日触れたが、「因幡の源左」とか「讃岐の庄松」など、何の学問もなくとも
人としてその精神が一歩別次元に入った人達のこと。

ネットで検索して頂けば、妙好人達の、さまざまなエピソードが紹介されているが、源左などは自分の
畑でこっそり草を刈っている(おそらく牛の餌用に)人に向かって、「そこの草もいいけれど、あっちに
もっといい草があるで」と声をかけたような人物。

一燈園の西田天香翁が「年をとると腹が立ちやすくなるが、そこをこらえて暮らしなされや」という話をしたと聞き、
「おらあ、まだ人さんに堪忍してあげたことはござんせんやなあ。人さんに堪忍してもらってばかりおりますだいな」
と答えたという。

円さんも自らの天然ボケでまわりに迷惑ばかりかけていると心底思っていて、まわりにいつも感謝して
暮らしているが、その様子が本当に絵になっていて美しい。努めてそうするという事と、そうせざるを得なくて
そうしている、という事の差をつくづく感じる。

普通の人には信じ難いかもしれないが、原発事故で撒き散らされ、皆に嫌われているセシウムなどの
放射性物質にも、「自分で好んで嫌われ者になっている訳でもないのに本当に可哀相だ」と、
心から同情しているような人だ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板