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甲野善紀 氏ツイードメモ
11
:
?
:2013/07/30(火) 18:36:59 ID:???
20121230
昨年2011年の11月17日に、このツイッターと私のサイトにニューヨーク
リハビリテーション研究所の壁に書かれたという「病者の祈り」という詩を載せた。
私は決してキリスト教と相性のいい方ではないが、あれから1年以上の日が経ち、
今年2012年も、もうあと45時間余を残す時となって、なぜかどうしてもあの詩を再度読み直し、
ここに載せたくなった。
再度載せるにあたって、句読点をつけて1回のツイッターへの字数を増やした。原文の英文を読みたい方は、
私のサイトの2011年11月17日の随感録をどうぞ。
http://www.shouseikan.com/zuikan1111.htm
病者の祈り
大事を成そうとして力を与えてほしいと神に求めたのに、慎み深く従順であるようにと弱さを授かった。
より偉大なことができるように健康を求めたのに、よりよきことができるようにと病弱を与えられた。
幸せになろうとして富を求めたのに、賢明であるようにと貧困を授かった。世の人々の賞賛を得ようとして
権力を求めたのに、神の前にひざまずくようにと弱さを授かった。
人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに、あらゆるものを喜べるようにと生命を授かった。
求めたものは一つとして与えられなかったが、願いはすべて聞き届けられた。
神の意にそわぬ者であるにもかかわらず、心の中の言い表せない祈りはすべてかなえられた。
私はあらゆる人々の中で、最も豊かに祝福されたのだ。
昨夜、ニューヨークリハビリテーション研究所の壁に書かれていたという「病者の祈り」を、
どうしてもまた読みたくなり、また縁のある人に伝えたくなって、一年と一ヵ月半ほど前にツイートしたものを
再び紹介した。
すでに書いたように、私はあまりキリスト教と相性はよくない。よくないどころか、キリスト教が世界のさまざまな
地域の文化を滅亡させる事に一役も二役もかっている事に対して、憎悪にも似た思いがあった。
「あった」というより今もある。
したがって、キリスト教の宣教師でアマゾンのユニークな部族ピダハンの言葉に一番精通した
ダニエル・エヴァレット氏が、ピダハンの人々にキリストの福音を伝えようとして、逆にピダハンの人々の
満ち足りた生き方に感動し、キリスト教を捨ててしまったという話はひどく痛快だった。
だ、私の知人で、奈良で深くキリストの教えを、信仰されているF氏夫妻は「おっしゃるようにキリスト教という組織は
悪で、キリストの教えを歪めてしまっています」と言われ、その信仰の揺るぎなさは見事であった。
そして、そのF家の洗面所に貼ってあったのが、この「病者の祈り」で、これには、理屈を超えた有無を言わせない、
感動があった。
それは、我々はピダハンのような自然と共に生きているわけではなく、すでにきわめて不自然な生活を送り、
その不自然生活の象徴ともいえる原発が大事故を起こしてしまってさえも、これに頼ろうとしている現状があるから
だろう。
いま我々は、否応もなく便利漬けにさせられて、その維持のため、経済を破綻させてはいけないという
「人間が生きる」という事を原点から見れば決して本質的ではない筈の事のために、こき使われ、
抜け出せなくなっている。
そうした今だからこそ、この「病者の祈り」は心に響くのだ。
それにしてもNHKEテレ「地球ドラマチック」で見たピダハンの村の変貌ぶりはショックだった。
あの家財道具など殆どなかった人々のところに学校があり、電気が来て、テレビが映る。
そうした余計なおせっかいが言葉のリカージョン(入れ子構造)のない独特なピダハン語を消滅させ、
人間の言語には必ずリカージョンがある、という学説を揺るがないようにしようとしている一部の言語学者が
圧力をかけていたらしい事は本当に許しがたい暴挙だ。
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