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「雑話サロン」板

31ジャリンコチエ:2013/08/31(土) 09:48:36
 ▽人道的見地
 関西地方の病院では、生まれつき横隔膜に穴があいていて手術が必要な赤ちゃんがいた。妊娠36週
で出生。指など体の複数箇所に形態異常があった。両親にはこれらを見てもらったが、横隔膜の手術に
は直接の影響がなく、情報がそろった段階で専門の医師から説明する予定としていた。
 両親の承諾を得て手術が実施され、その後、染色体異常や遺伝性疾患に詳しい医師が「非常にまれな
奇形症候群で知的障害が出る可能性がある」と説明すると、両親はその後の一切の治療を拒み、併発し
た腸閉塞の手術も承諾しなかった。母親は「悪い話を小出しにされると耐えられない。まだ隠しているので
は」と不信感を口にした。
 腸閉塞で苦しむ赤ちゃんを前に、担当の小児外科医は「手術すれば治るのに、苦しませて死なせるわけ
にはいかない」と承諾なしで手術に踏み切った。極めて異例だが、人道的見地からの対応だったという。
 赤ちゃんは心臓の病気もあり、肺高血圧の原因になっていた。手術すれば人工呼吸器を離脱できる可
能性があったが、緊急性はなく、親の意向に反してまでは実施しなかった。赤ちゃんはその後、肺高血圧
による呼吸循環障害で死亡した。
 小児外科医は「母親に産後のうつ状態や、子どもへの愛着形成につまずきがある場合は、治療拒否を
してしまう可能性がある」と指摘。「急速に病状が進む場合など、法的措置を取るかどうか児童相談所の
判断を仰ぐ余裕がない場合は、主治医が倫理的な判断を迫られる」と話した。

 ▽正解なく
 最初のケースを発表した医師は「一人一人の人生観で医師の意見も分かれる。臨床面で個々のケース
への対応を判断する倫理委員会が必要だ」と強調。別の若手医師は「さまざまな意見があるということを
医師が両親に伝え、一緒に悩むことで信頼関係を築けるのではないか」と語った。
 シンポに参加した関東地方の小児科医は「『親は子の側に立っている』と考えて両親の意向を最大限尊
重するしかないが、どこまで許されるのか。正解はなく、症例を積み重ねて議論を続けていくしかない」と
話した。(共同通信 金子美保)

http://www.47news.jp/feature/medical/2013/08/post-938.html


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