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第3章(pp. 54-67)

9YS:2012/07/07(土) 23:01:15
今週の内容についてですが、じつは疑問に思ったことは特にありませんでした。

ベーコンとデカルトの対比を、イギリスとフランスにおけるキリスト教権威との地理的関係から
試みた点は、すごい示唆的でした。

じつは博論の審査の際、KWBR先生からある反論を受けました。その反論とは、フンボルトの大学論にかんする
ものであって、フンボルトの大学論は、中世のdisputatioを否定する旨が記述されております。
フンボルトによると、当時のドイツの大学の口述試験は、いってみれば演劇的な要素がたぶんにあり、つまり
すでにできあがった「台本」があって、その台本どおりに答えれば試験をパスできるというのが通例になっており、
フンボルトはその原因を、明言しておりませんがおそらくスコラ学の、disputatioにみいだし、そのあとはよくある
筋道の展開になります。すなわち、これまでこういうところがいかんかったから、これからの大学はこういうように
しようという、あの筋道です。
フンボルトが大学論を起草していた時代、ドイツというかプロイセンはナポレオンに敗北して、フランスの学術形態を
ドイツに取り入れるべきかどうか、取り入れてないから戦争に弱く、実効性の乏しい成果しか生み出せないのではないか
ということが問題になったようです。
フランスは周知にごとく総合大学(University)を軽視し、独自の大学観のもと教育をおこなっていますが、当時のドイ
ツ人の目には、その教育のあり方こそがナポレオンを生み出せたというように映っていたのかもしれません。
これに対してフンボルトは総合大学の意義を擁護するために、あえて中世に悪役を演じさせたところがあり、ってあれ?

話がずれちゃいましたね・・・('A`)

まま、上記の話を思い出させてくれた箇所でした・・・w


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