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第3章(pp. 54-67)
8
:
YS
:2012/07/07(土) 22:44:12
第二の理由は、サイエンスカフェの実施数は年々増加傾向にあり、さらには科学フェスティバル等が実施されるようになったとしても、そしてとりわけ日本の場合あの大惨事が生じたとしても、欧米や米国に比べいまだ無関心層の数が相当数います。この無関心層にいかにしたら関心をもってもらえるようになるのかという問題についても、従来のように科学をめぐる知識を伝播してもあまり効果的ではないと思われます。したがって従来の科学コミュニケーションとはことなる形態のコミュニケーションを試みることで、無関心層に関心をもたせるようにしたほうがいいのではないかという、これまた期待が、第二の理由にあります。
この点で、戸田山先生のように大衆と市民を区別して、大衆とのコミュニケーションをきってしまって市民とのコミュニケーションに収斂するルートよりも、岸田先生のルートのほうが、日本社会にとってメリットがあるという点で非常にわたしにとっても興味深いです。なぜ興味深いのかというと、ううう・・・実は先週にご連絡をうけた件なのですが、およそ今から2週間後に開催される某研究会で、研究発表者がきょうきょ発表できない状況になり、そこでわたしに発表にかんする通知がきまして、それへの準備を、これまたきょうきょしているのですが、その発表でSTSの科学技術コミュニケーションを内容としたいと思っており、そこで岸田先生の論点が使いやすいというのが興味深さの理由です。
>「言うだけ言いっぱなし」(すごく乱暴な言い方ですが)みたいな人のことなのでしょうか?
これは根幹的な質問だと思います。岸田先生の共感的コミュニケーションをする科学者の実例として、テレビ等に出演して科学のおもしろさを伝達する者もふくまれております。テレビの場合、「言うだけ言いっぱなし」という状況がどうしてもでてくると思います。たとえ視聴者からの質問が生じたとしても、そくざに応答することは不可能ですし、時間的な意味であれば、「言うだけ言いっぱなし」という問題は回避できないと思います。
ただ、岸田先生もこの問題は考慮しており、共感的コミュニケーションを大衆の扇動と区別しようと試みておりますが、この点で明確な線が引けるのかという問題は非常に重要だと思います。
って、すこし問題がずれてしまいましたね。「言うだけ言いっぱなし」という人は、べつの言葉で表現すれば、応答する(give a response)ことをしない人、すなわち無責任な(irresponsible)人を指示しますよね?こちらの意味に忠実になるのであれば、岸田先生が共感的コミュニケーションにおいて「言うだけ言いっぱなし」の人は意図されていないです―ただし結果的観点をとりいれると、どこまで回避できるのかは、申し訳ない、よくわからないです、というか自信がないです。
では、今週の内容についていきたいと思いまする!
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