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第3章(pp. 54-67)
7
:
YS
:2012/07/07(土) 22:43:24
>それから、メールでお話しした件ですが、次回分に関してもこのスレで議論継続という感>じでしょうか?
それでいきましょう!というか、そうさせていただきまする。
>「共感的コミュニケーション」をする人についてもう少し詳細をキボン
ハイ!よろこんで!!
岸田先生は、まずコミュニケーションの要素をふたつに大別します。一方が情報交換を要素とするコミュニケーションで、他方は共感や共有を要素とするコミュニケーションです。で、共感的コミュニケーションは、後者の共感や共有を要素とするコミュニケーションのことで、このことにかんしては岸田先生の具体例がわかりやすいので、それにならって具体的な説明を試みてみます。
ある夫婦がいて、その夫婦のあいだでこんな会話があったとします。その会話は、嫁から旦那への話題提供によって生じました。その話題は、町内のある問題をめぐっていました。このコミュニケーションのさい、旦那はその問題の具体的な解決案を嫁に伝えました。ところが嫁は、その具体案を耳にして「わかっていない!」と感じました。
このとき、旦那から嫁へ伝達されたのが、情報交換を要素とするコミュニケーションに該当します。これにたいして、嫁が「わかっていない!」と感じたとすると、嫁は旦那とのべつの形態のコミュニケーションを求めたことになります。そしてもし旦那が「おまえも大変なんだな」とねぎらいのことばをなげかけ、嫁が「そうそう、そういうこと」と感じた場合、この場合であれば、そもそも嫁は旦那に共感や同情をもとめたことになり、これが共感を要素とするコミュニケーションに該当します。
岸田先生が、この後者の共感を要素とするコミュニケーションを重要視している理由は、ふたつあります。それは、たとえば安心等の問題をめぐる科学技術コミュニケーションのさい、安全性という点でリスク率0%と科学的に主張できない事柄が問題になっており、それでも科学者が市民と生活の安心について論じなければならない場合、いくら情報交換を要素とするコミュニケーションを試みたとしても、市民の側に納得が生じる確率はあまりたかくないと予想されます。したがってこの場合であれば、共感を要素とするコミュニケーションが効果的ではないのかという期待が、第一の理由です。
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