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ヒール

1名無しさん:2012/11/09(金) 19:48:05
健と言う者の人柄は、そこから人間の何かをえぐり出したような性格の男である。
感情が豊かで一個の一匹狼と言うのにふさわしい。
ただ彼は、才能があるだけに行き当たりばったりで世を渡って来たところがある。

67名無しさん:2013/07/28(日) 18:50:56
要するに、競争率の高い狭き門は、辿り着く前に息切れするということである。
健とはいうと、学歴に関係のない体育大学に行って、広き門のレスリングをし、誰も興味の持たなかったアフガニスタン研究をした。

68名無しさん:2013/07/28(日) 18:51:30
余談だが、健の頃の体育大学は、競争率が低かったらしい。
いまでは、狭き門であろう。

69名無しさん:2013/07/28(日) 18:52:59
――残り物には福がある。
というのは、見えざるものを見よ、ではあるが、福を見つけたら、そこで全力を尽くす。
狭き門も広き門も、全力を尽くさなければモノにならない。
健は、マイナーな分野で攻めたが、それで有名になって、子供のころの夢の政治家になれたことは否定できない。

70名無しさん:2013/07/28(日) 18:53:50
また、健は生意気な男が好きである。
健自身、生意気な男である。
体育大時代も、生意気な理由で、先輩から殴られることがしばしばあった。
――生意気な者に、バカ人間はいない。
と、健は考えていた。

71名無しさん:2013/07/28(日) 18:54:37
幼少時代の話になるが、健は、幼稚園、保育園に通っていない。
わがままだから、行かなかった。
幼稚園、保育園に通っている者が偉く、通ってないものが愚かではないということである。

72名無しさん:2013/07/28(日) 18:55:14
末っ子の健を、親は好きにさせた。
ワルガキだったが、ヤクザにさえならなければいい
という教育方針だったらしい。

73名無しさん:2013/07/28(日) 18:56:02
健の家の近くには、貯水池があった。
蛇口らしきものを捻り、水浸しにした。
あとで、大目玉を喰らったが、健自身、べつに悪い事をした気はなさそうだった。
大目玉を喰らうよりも、蛇口を捻ったらどうなるかの方が、興味があったらしい。

74名無しさん:2013/08/24(土) 18:04:17
余談だが、筆者も同様のことがある。
小学生の頃、友達と一緒に非常ベルを鳴らし、学校中を大騒ぎにさせたことがある。
大慌てしている先生達を見て、腹を抱えて笑った。

75名無しさん:2013/08/24(土) 18:04:52
生意気さは生きる原動力になる。
筆者からすれば、大目玉を喰らうだけ、というほど度胸は据わってないが、そういう思想が男を磨く。
健の一時でわかる。

76名無しさん:2013/08/24(土) 18:05:25
健は、授業中に眠っている生徒を叱り飛ばすことがあるらしい。
大抵な者は、何も言うことなく、下を向いている。
が、ときに、睨み返してくる生徒もいたらしい。
健は、そういう生徒を見るとワクワクする。

77名無しさん:2013/08/24(土) 18:06:04
衆議院議員になった時期、国会で、健がコップの水をかける事件があった。
カタギの者からみれば、キチガイ行動であろう。
いくら、野次が非道いからといっても、国会議員にあるまじき行為とみられる。

78名無しさん:2013/08/24(土) 18:06:35
健はあのとき、怒りまかせに水をぶっかけたのであろうか。
筆者は、なにか考えがあってのことだろうと思っていたが、時間が経つにつれて、ややこしくなっていった。

79名無しさん:2013/08/24(土) 18:07:13
それが健だ。
と、筆者は思っている。
健はバカな男ではない。
パフォーマンスである。
間違いなく健の名前は知れ渡った。
さらには、詫びとして、トレンドマークのチョンマゲを切ったのである。

80名無しさん:2013/08/24(土) 18:07:51
健の人生はいつもそうだった。
――仕掛け。
清水の舞台から飛び降りて結果を待つ。
その先は、なりゆきにまかせるのである。
健という男は、こうした博打を好む男であった。

81名無しさん:2013/08/24(土) 18:08:57
健は、柔道をやっていた。
その後レスリングである。
はじめた当時、健は、レスリングではまったく通用せず、それがショックだったと語っている。
べつの言い方をすれば、あれだけ柔道で強かったのに、レスリングでは赤子同然だった。

82名無しさん:2013/08/24(土) 18:09:34
が、健は突然のひらめきが湧く。
健はレスリングをすると同時に柔道を捨てた。
が、そこに、ひらめきがあったのである。
それで、レスリングに柔道を取り入れ、才能を開花させた。
今でも、それが取り入れらている。
現在のレスリングの礎は、健が元になったといっていい。

83名無しさん:2013/08/24(土) 18:10:19
健の生涯は「捨てる」ではあるが、柔道だけは別のようだった。
レスラーなため、柔道は必要ないのだが、強いていえば、ヘンテコなレスリングでも勝てばいいのであろう。
おもしろいもので、健が勝ちだすと、みなが真似をする。

84名無しさん:2013/08/24(土) 18:10:55
ある日、健にチャンスがやってくる。
強者との試合である。
健は喜んだ。
健は弱者と戦って勝つよりも、強者と戦うことを望む男であった。

85名無しさん:2013/08/24(土) 18:11:57
むろん、健が勝つだろうと思う者は誰もいなかった。
健は、かませ犬であったことが察せられる。
しかし、健は「勝利」という二文字を頭に描いていた。
イメージトレーニングである。
あるいは、プラス思考かもしれない。

86名無しさん:2013/08/24(土) 18:12:28
10回   やっても勝ち目が無い
100回  やっても勝ち目が無い
1000回 やっても勝ち目が無い
10000回やったら、1回くらいは・・・

87名無しさん:2013/08/24(土) 18:13:13
健に、何ともめでたい妄想が頭を廻った。
しかし、この妄想が功を奏して、勝つまではいかなかったが、大善戦となった。
この奇抜な妄想は、健の独創であり、のちに全米チャンピオンになる前兆として表れている。

88名無しさん:2013/08/24(土) 18:14:15
>>83で「捨てる」を触れたが、健を知るには、これを語らなければならない。
健は、柔道、レスリングともにNO1にはなっていない。
NO1を獲れば、満腹になる
と、言っている。

89名無しさん:2013/08/24(土) 18:14:46
健には、レスリングで、どうしても勝てない男がいた。
その男は、金メダルを獲った。
金メダルを獲ったあと、運を使い果たす者は多い。
たとえ、天下を獲っても、その後の人生が台無しでは意味がない。

90名無しさん:2013/08/24(土) 18:15:24
金メダルを獲った男は、満腹になっていた。
その後、人生が一転する。
ときに、相談に乗る者はいた。
かれの味方である。
しかし、裏切る行動を取ってしまう。

91名無しさん:2013/08/24(土) 18:16:14
相談に乗る者を罵倒した。
傲慢である。
元甲子園球児が、その後、転落していく例と同じである。
――子供のようだ。
健は思った。
金メダルを獲った男は、マットの上では最強である。
しかし、社会というマットの上では、駄々をこねる子供のようであった。

92名無しさん:2013/08/24(土) 18:16:53
金メダルを獲ったことで満腹になり、その後の人生を考えていなかった。
金メダルは、その男にとって悪魔のメダルなのであろう。
(この男も、体育教師にでもなっていれば・・・)
説得は困難で、結局は、過去の栄光にすがっているにすぎない。

93名無しさん:2013/08/24(土) 18:17:36
この例は、少なからず、健にとって衝撃を与えている。
健が見ているモノは、おもしろいモノである。
頂点をとれば、満腹になってしまう。
勲章は、あったらいいし、なければそれでいい。
このあたり、健のオカシサである。

94名無しさん:2013/08/24(土) 18:18:22
夢中になれることを経て、しかるのち、違う舞台に上る。
金メダルを獲った男を見て、勲章のはかなさがわかった。
健は、そういう男なだけに、勲章を褒められると、いい顔をせず
「あれは昔のことだ」
と、そっけなく言う。

95名無しさん:2013/08/24(土) 18:22:35
健を知る前、人生とは修行と考えていた。
健が出した本は、筆者の心臓をエグルような衝撃を与える。
ヒトは、集団で生きているため、もし、道理に合わないことがあっても、受忍しなければいけない。
そう、考えていた。

96名無しさん:2013/08/24(土) 18:23:11
その頃、筆者は目立ちたがり屋の少年だった。
毎日、どうすれば目立つかばかり考えていた覚えがある。
ときに、空気を外し、またそれが集団の意思だと考え、自分を叱咤した。

97名無しさん:2013/08/24(土) 18:23:50
しかし、健の出した本に出会う。
集団のために自分の意思を殺すのはどうか。
このため、健はヒトの集団を「羊の群れ」とたとえている。
山羊は順位制の動物だが、羊にはリーダーがいないらしい。

98名無しさん:2013/08/24(土) 18:24:34
「ダメ人間」
今思うと、健の主張していることは、ダメ人間を生産している。
「オレのように生きろ」
言いたいこと言い、生意気に生きろ。
好きなことをしていれば、それが男を磨くことになる。
と、健は言うのである。

99名無しさん:2013/08/24(土) 18:25:30
ダメ人間に多い傾向である。
現在、このような若者が増えている。
ひとつに、「自分以外はバカ」と思うことによって、身を守っている。
人を見下していいことなどない。

100名無しさん:2013/08/24(土) 18:26:05
ただ、かれらにとって、自分磨きなのかもしれない。
かれらは、スクールカーストで戦っていた。
烏合の衆だから、厳しい人間関係の中で、自分の順位を上げているのである。

101名無しさん:2013/08/24(土) 18:26:47
ふたつめは、自分の才能を信じることによって、自分を磨いている。
コツコツ地道に生きているよりも、器用に立ち回っているほうがいい。
ラクして、いい思いがしたいのである。

102名無しさん:2013/08/24(土) 18:28:35
>>91で触れたが、アスリートにも多い。
猛練習をし、試合に勝つことで勲章を獲る。
アスリートは、この勲章が永遠の勲章と考え、社会に適応性を失っていく。
自然と傲慢になる。

103名無しさん:2013/08/24(土) 18:29:34
勲章を獲ったら、周囲に感謝し、礼を尽くさなければならない。
自力だが、運や周囲に支えられてこその勲章である。
何食わぬ顔で、アグラを掻くのはおもわしくない。
感謝、礼節が、男を磨くことに繫がる。

104名無しさん:2013/08/24(土) 18:30:37
2年ほど前、健を思い出す。
筆者はすこし考えていたが、あれは何だったのか。
いま健は、下っ端元衆議院議員程度の男だが、昔は、レスリングで全米チャンピオンになり、専修大学の教授になり、ほか、多くの功績をのこしている。

105名無しさん:2013/08/24(土) 18:31:09
健は、筆者に衝撃をあたえた男だ。
おそるべき者と言わなければならぬ。

106名無しさん:2013/08/24(土) 18:32:11
筆者は勲章を手に入れ、鼻ばかり高くなって、生意気だった。
健の言っていることは間違いない
と、思っているうちに、顔までが健のようになっていった。
こういう懸念だったが、今思うと、健のいうことを勘違いしていた気がする。

107名無しさん:2013/08/24(土) 18:32:55
その後、時間が経過している。生意気、とのことだったが、筆者のばあい、どちらかと言えば批判的で阿呆だった。
ただ、頭は使っていた。
頭を使っているといっても、20歳前後そこらで、そうそう世など渡れない。

108名無しさん:2013/08/24(土) 18:33:40
10代のころ、目立ちたがり屋だったが、周囲の空気も敏感に読み取っていた。
目立ちたがり屋たる者は、敵味方をしっかり見抜くべきで、誰もが歓迎しているわけではない。

109名無しさん:2013/08/24(土) 18:34:24
――生意気
そのことを思い出した筆者は、寝床のなかで考えた。
いま思えば、無鉄砲ではないか。
気が強いのはいいことだが、考えて、戦況に適してこその気の強さである。

110名無しさん:2013/08/24(土) 18:35:46
生意気というのは、胆力とそれを補う智慧が必要である。
安易な生き方を吹き飛ばし、戦う男に似合う。
思慮深くて、しかし、したたかである。

114名無しさん:2013/08/25(日) 18:15:55
松浪健四郎。
かれの影響が、筆者を生んだともいえなくはない。
同時に、つまらない生き方もしなかった。
当時、筆者にとって松浪健四郎が頂点であり、ヒールを目指した。
その意味において、生意気に生きた典型ともいえる。

115名無しさん:2013/08/25(日) 18:16:48
「ヒール」は、松浪健四郎が自称し、悪役レスラーの意味である。
このスレは、かれの人生と生き様を書くつもりであった。
ようやく、アフガニスタンの話題に辿り着いたときには、まだスレは50だった。
スレを伸ばすには、重き荷物を持って、階段を登るようなものだと思った。

116名無しさん:2013/08/25(日) 18:17:44



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