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エピジェネティクス 掲示板(分子生物学,遺伝学研究)

4エピジェネティクス創薬 掲示板:2012/01/29(日) 22:49:20
(*)エピジェネティクス創薬
ttp://dw.diamond.jp/articles/-/527
 バイオ創薬が当たり前になった21世紀。今年はバイオ医薬品の特許切れ後を狙う「バイオシミラー(バイオ後発品)」開発も本格化すると予想される。先行バイオ医薬品は「高額医療」の代名詞でもあり、後発の廉価版が市場に出回れば切り替えは必至。日本の市場規模は現状250億円程度だが、今後5年で10倍にふくれ上がると予想されている。
 一方、最先端での開発競争が激化しそうなのは「エピジェネティクス」をキーとする創薬。エピジェネティクスとは「塩基配列の変化以外のメカニズムで遺伝子の変異を制御し、生体に変化を起こす現象」を指す。平たくいうと遺伝子のスイッチを後天的にON/OFFする仕組みで、遺伝的に同じ一卵性双生児の外見や性質に差異が生じるのは、この現象があるから。同じ台本でも演じる俳優と演出によって台詞が書き換わるわけだ。ちなみに「エピ」は「後の」を意味する。
 疾患との関連では、がんや精神疾患など慢性疾患にかかわる“エピゲノム変異”を阻害する薬の開発が続けられている。現在、臨床応用されているのは全世界で数種類のみ。日本では昨年、血液がんの一種である骨髄異形成症候群の治療薬「アザシチジン(製品名ビダーザ)」と皮膚T細胞性リンパ腫を適応とする「ボリノスタット(製品名ゾリンザ)」が承認された。それぞれ異なるメカニズムで「OFF」になったがん抑制遺伝子のスイッチを再び「ON」し、遺伝子転写を誘導する。症例数が少なく、副作用も強いため過度な期待は禁物だが、新しい治療手段へのゲートが開かれたことは間違いない。
 エピゲノム変異の概念がもたらす影響は創薬にとどまらない。母体の栄養状態、ストレスや有害物質への暴露は胎児のエピゲノム変異をどこまで誘発し、どんな「体質」を規定するのか。変異したエピゲノム情報を書き換え、修復することは可能なのか。さらに、一世代が獲得したエピゲノム変異は次世代にも受け継がれるのか、などダーウィンの進化論をも揺るがす命題を含んでいる。


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