"akkaliiin"
"akkaliiin. akali ca saik. akali ca kumpitlan an est-i ti lex soa"
猫たちは、目の前の一見常識の塊に見える赤白長衣の少女の名前を認識した。
あの胸に手を当てるジェスチャーと単語を連呼する様子をどこかで見たことがあったのか、速やかに意味を把握した。
"saik? tu et to? kumpitlan..... ap!! tee! nekt!! nekt ya!!"
赤白長衣の少女は大猫の顔を横に伸ばす。
"hehehehe sent sent"
大猫は被虐趣味でもあるのか、喜んでいるようにも見えた。
空気化しているスリッドスカートの少女は楽しそうに笑い言った。
"hwa, hwa, non tan ser tu is moal e, akalin. non na tu te txu tisse"
"teeeeeee!!"
それを聞いた赤白長衣の少女は叫んだ。
アクセント分析すると[akalin]は第一音節の[a]にアクセントが付いている。
よく聞けば、イントネーションも異なり、赤白長衣の少女より、
間延びしないきびきびとした発音である。
二人の間で意思疎通ができていると言うことは、ほぼ同系統の言語なのだろうが、異なる方言であることは違いない。
"lein liij e xiilan, ank tinka."
大猫は「田舎者のレインタソ萌え」みたいなことを言っている。大猫は彼女の言葉もどこかの地方の方言だと認識しているようだ。
"pibo na pida bu."
微妙に言葉が通じて楽しそうだなと眺める白猫又。
"see, zi na akalii? akalii?"
白猫又は赤白長衣の少女に向かい、名前があっているか確認した。
"ya! myan est te akali. akali."
どうやらあっているようだ。
"a? ya? see"
白猫又は戸惑う。yaとは、白猫又が話す言語でNOの意味だ。
"ya eks-e "ya" os tal "val" on dimijevtud"
大猫は白猫又に、この場合の"ya"はYESの意味だと教えた。
"haan. la kezak."
白猫又は納得したようだ。
"vu, huve lil chaz zi, akali. mam e la na luni. luni. see... passa?"
白猫又は赤白長衣の少女に自己紹介した。
"txi teu miiiko lis te luni luni liij mian? alna! anestol, luni"
どうやら分かってくれたようだ。
"yan, an et kakis. kakis erl sax axtan vanoneeme milaraeke."
"har? mya alna vil txi ku to mil fil rak."
赤白長衣の少女は大猫の方の名前も分かったようだが敢えて分からない振りをしたようだ。
"est tuan et fil tinka e....."
スリッドスカートの少女は、名前長いねみたいなことを言った。
"lein liij anx-ix an lex kakis hot"
大猫はデレデレしてこう答えた。別言語ながら通じているのは擬人化動物汎用語の影響である。
"lein?"
"ya. luni liij anestol."
"anestol?"
このスリッドスカートの女性に対しても名前という最低限の情報交換はできたようだ。