1 の段階では PP は O との結び付きが強かったが、やがて V と PP の組み合わせが時制を表すように感じられ V との結び付きが強くなり語順も変わった。
ここからは英語風の作例で説明する。
I have a bottle raised.
私は立てられた瓶を持っている。
→瓶は立っている、つまり立たせるという動作は既に成し遂げられている。
→私は瓶を立て終えた。
こういうふうに意味が変化すると語順も変わる。即ち
I have raised a bottle.
これが自分になると
I have me raised. Je ai moi levé.
ではなく
I am me raised. Je suis moi levé.
が自然である。
あとは語順を整えて
Je me suis levé.
もう一つの考え方としては、代名動詞は他動詞+再帰代名詞ではなく、目的語を抱合した自動詞である、と説明することもできる。
フランス語は複合語を作らないので、見た目はジャガイモ式に分かち書きしているだけ。
se も活用接辞とみなせば、もう他動詞としての要素はない。
これがもっと進化したのがロシア語のся動詞。