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【質問受付】人工言語・言語学質問スレッド

125luni ◆CcpqMQdg0A:2012/11/29(木) 21:20:23
逆にSVOが基本語順である言語がSOVへ変化する事例についても上げないといけないね。

いつできたのかははっきり分からないけど、2008年1月19日に新生アルカへシフトすると同時に
滅びたソーン・制アルカ(sornserenarka)でSVOからSOVへのシフトが起きたよ。
http://www33.atwiki.jp/kakis/pages/10468.html

制アルカ(2001〜2008年)というヴァージョンでは、n対語というtas(大) tis(小)のような
母音が交代することで、類義語や対義語になる仕組みがあったよ。
新生アルカにみられるaxt(書く) ism(読む)など子音を含めた交代があるメルテーブルという
システムの前身で、現代n対語で生成されて残存しているペアとなると、
lans(天使)とlins(悪魔)、akn(思想)とikn(生活)があるよ。
また、時相詞というse-i(知る) se-a(知った) se-o(知るだろう)とか、
lad-is(作っている) lad-ik(作った(完了)) lad-in(作ってある(影響))のような
母音が一つ、子音が一つ変わることで時制や相が変わるというシステムを採用していたよ。
このようなシステムは学習効率においては良かったものの、文字が一つしか違わないから、
認知においては分かりにくいという欠点があったのです。
特にソーンと言う団体のエンナさんは難聴を患っていたため、音が一つ違うと意味が全然違ってしまう
このようなシステムに適応できなかったのです。
そのため、n対語システムは解体し、古アルカ時代の対義語・類義語は語形が全然違うという者にもどし、
時相詞部分は副詞に変えることでなんとか対応したよ。
ただ、動詞の時制と相の部分を副詞にしたために、動詞部分が肥大化して分かりにくくなったから、
重い情報は後ろにと言うことで、語順がSOV化したのです。

ti xon-ila vad miik tas? 汝 食-希望過去 早 林檎 大? / あなたは大きなリンゴを早く食べたかったか?
ti miik kai xon lax taz vad? 汝 林檎 大 食 希望 過去 早?

ここで見られる限り、当時「形副詞」と呼ばれた形容詞と副詞は後ろに置くという傾向は変わってなく、
主格と対格の境界になるような格助詞も生じていないよ。「我、翁見にけり」の日本語古文状態なのです。

ちなみに今の新生アルカはこのソーン制アルカのn対語と時相詞の解体という方向性を引き継ぎつつ、
SVO語順の言語として再整備したものだね。
時相詞システムはほろびたけど、過去時制や完了相など良く使うものは接尾辞を使ったほうが良いと言うことで
完全副詞化はせず、頻度ごとに「無、接尾辞、副詞」とわけて設定する自然言語的バランス感覚のものになったよ。
たしか、この頻度ごとに手法を変えるシステムは魚楠さんのアイディアだったかな。
n対語解体のあとメルテーブルシステムができたけど、結局のところ、古アルカ語系の造語法が優勢で、
こっちも自然言語チックになっているのです。
工学言語的に言うと面白みは減ったものの、人間と人間のコミュニケーションに用いるには、
制アルカよりも通じやすく運用しやすいという特徴があるのです。

ちなみにソーン側で問題が発生し、アルシェ側では生じなかったのは、ソーン側は毎日顔を合わせて
会話する音声言語としての使用頻度が高かった一方で、
アルシェ側はそんなに毎日顔を合わせるわけじゃないということで、問題の発覚が遅れたという事情があるのです。
ただし、音声をあまり使わないネットユーザーでさえ
「初心者は良く間違う、中級者は間違えなくなる、そして慣れてくると又間違える」という法則が働いて、
季節名がkete keta keto ketiから、女神名であったaxte frea alis xierに変わるなど、緩やかに
n対語体系は崩壊に向かいつつあったのです。
時相詞システムも相が5相から6相になるなど、だんだんとあのシステムにきしみが生じつつあったから、
あの事件がなくても遅かれ早かれ制アルカは崩壊したものと思われるのです。


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