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4697
:
シャンソン
:2015/10/09(金) 10:34:28 ID:pkKDwvrM
>>4696
その詩の内容はとても意味深く、人々の心に染み込んでいくものでした。
この歌は、作家の新井満さんが日本語の訳詞を作り、曲をつけました。最初は私家盤CDを制作し、家族やペットを亡くして悲しみに沈んでいる方々に差し上げていたそうです。
もともとは、新井さんの友人で新潟に住んでいた川上さんという方の奥様が亡くなられたとき、その追悼文集の中に『あとに残された人へ 1000の風』(訳・南風椎 三五館)から
書き取った作者不明の西洋の詩が、山添さんという方によって紹介されていたのだそうです。
それを見た新井さんは衝撃を受け、以来ずっと気になって、何とかその詩に曲をつけようとしたのですが、なかなか筆が進まなかったのでした。
それから数年が過ぎ、その詩は「死者からのメッセージ」であること、「死者は生まれ変わり、地球の大地や宇宙と一体となって呼吸している」と気がついた瞬間、あっという間に日本語訳が浮かび、
曲もでき上がったのだと、新井満さんは著作『千の風になって』(講談社)の中で述べていらっしゃいます。
この詩のもとは、魂の輪廻転生を信じる英語圏の民族、ネイティブ・アメリカンの間に伝わる「作者不明の十二行からなる詩」だといわれています。
この詩が世界中の多くの人々の目に触れるようになったきっかけは、ある出来事でした。それは、一人のイギリス兵のテロによる死です。
その若者ステファン・クミンズ青年は、イギリス兵として北アイルランドの平和維持の任務に就きましたが、自分が戻れなかった時のことを考え、両親宛てに一通の手紙を残しました。
一九八九年三月八日、ステファン青年はIRA(アイルランド共和軍)のテロの犠牲となり、ロンドンデリーで二十四歳の短い生涯を終えました。しかし、彼の存在は、その手紙に残された言葉とともに、
永遠の命を授かることとなるのです。
ステファン青年のご両親は息子からの手紙を受け取り、封を開けて驚いたそうです。そこには十二行からなる詩が書かれており、
「両親へ、そして愛するすべての人々へ。もしもの時のために、この手紙を残します。どうか私を殺した人のことを恨まないでください」と書き添えられていました。
当時イギリスではテロが多発し、兵士や民間人がたくさん犠牲となって、憎しみが新たな憎しみを生んでいました。自分自身も死の恐怖と戦いながら、自分を見送らなくてはならない
両親の心の痛みを思い、十二行の詩を残したステファン青年のやさしさを感じます。
さらに、憎しみの連鎖を断ち切るために「自分を殺した人を恨まないで」「許してあげて」と訴えられるほどの人格に思いを馳せると、ステファン青年のやさしさが、ますます深く大きいものとなって心に染み込んでくるのです。
すばらしい人格と、役目を持った魂です。
ステファン青年の葬儀の際、父親によって朗読されたこの手紙と詩は、イギリスBBC放送によって全英に知られることとなりました。
放送終了後、局にはイギリス全土の一万人以上の人々から感動の電話が寄せられ、「朗読された詩のコピーがほしい」というリクエストが殺到したそうです。
受話器の向こう側では、多くの人々が泣いていたということでした。
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