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4447
:
シャンソン
:2015/09/24(木) 20:43:00 ID:rz9FaPoc
抗ガン剤の生存率を超えるルルドの奇跡
矢作) この章では、特に病気と魂の問題を話し合ってみたいと思います。
保江先生は、大腸ガンの手術の際、魂が肉体を離れるギリギリのところまで行かれるという貴重な
体験をなさっています。幸い無事にこの世に帰ってこられたわけですが、ガンが切除できれば万事OKというわけでは
なかったのでしたね。
保江) そのとおりなんです。大腸ガンの手術後、体は徐々に回復していきましたが、大きな問題が残っていました。手術によって、
肉眼で確認できる範囲のガン組織はすべて切除できましたが、細胞レベル考えると、ガン細胞は必ず残っていると考えられたからなんです。
主治医の女医さんから、抗ガン剤や、放射線による治療を行う方針が示されました。病院に担ぎ込まれたとき、彼女が冷静沈着な判断でただちに
執刀してくれたおかげで、私は助かりました。あのとき、判断が遅れて後回しにされていたら、腸壁が破裂し、私はこの世に二度と戻ってくることができませんでした。
矢作) お話を伺うと、早急な外科的治療が絶対に必要でしたね。少しでも遅れていたら、間違いなく保江先生は亡くなられていたでしょう。
保江) ですから、彼女は私の命の恩人です。私は、彼女の判断に全幅の信頼を置いていました。にもかかわらず、今後の治療方針を聞いたとき、私はすなおにうなづくことができませんでした。
代わりに、「もし、抗ガン剤や放射線治療をしなかったら、どうなりますか?」と聞いたんです。「長くもって二年、最悪の場合は二ヵ月です」それが答えでした。ほぼ確実にガンが再発、あるいは、転移するというんですね。
そうならないためにも、厚生労働省によるガイドラインに沿った術後治療が必要なのだといいかける彼女の言葉を、私は遮り、聞き返したんです。
「抗ガン剤を使えば、どれくらいの確率で治るのでしょうか」答えは、五%でした。五%ですよ!
矢作)なるほど(笑)。
保江)ともあれ、曖昧にごまかすことなく、どこまでも率直に、正直に、彼女は主治医として冷静な判断を伝えてくれました。これが、非常に有難かった。率直に答えてくれたおかげで、私は、自分の態度を決めることができました。
主治医の提案を断り、抗ガン剤治療はしないと申し出たんです。それにしても、このようなガンの生存率というのは、どこまで信頼がおけるものなのでしょうか。
矢作)生存率は、例えば一万人なり、数千人なりの多数のデータから割り出されたものです。生存率が、統計学的に意義のある数値であることはいうまでもありませんが、しかし、それは決して絶対的なものではなく、ただ数字にすぎません。ある人にとっては意味があるものですが、ある人に
とっては全く役に立たないということがありうるものです。数字はあくまで数字です。参考にする程度にとどめておくのがいいと思います。日本の国民の六割強がガンになり、ガンになる死者は一年でおよそ三九万人にも上ります。これだけ多くのかたが悩まされているガンですが、ガンというのは、とても難しい病気なんです。
保江)それは、治りにくい病気という意味でしょうか。
矢作)それもありますが、ガンの難しさはそれだけにとどまりません。とういうのも、ガンは非常に多様な病気で、かつ、その原因が多因子なんですね。ガンを引き起こす誘因はたくさんあります。例えば、遺伝子要素、ストレス、食習慣、酒やタバコ、運動習慣、ウイルス感染などです。しかも、それら複数の誘因が、どのようにかかわってガンが発現するか、
個々人によって全く違います。つまり、マニュアル化した標準治療ではなかなか対応しきれないのが、ガンという病気なのです。また、ガン自体が千差万別で、ガンの種類によって、医師は対応を変えなければなりません。機序がわかっていて、抗ガン剤が比較的よく効くガンもあれば、そうでないものもあります。抗ガン剤が非か鵜的よく効くものとしては、血液のガン(急性白血病や悪性リンパ腫)や、
性ホルモンが影響するガンなどがあります。比較的よく効くとされているのは、乳ガン、卵巣ガン、骨肉腫などです。
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