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Web誌友会 板/2

5483a hope:2015/06/06(土) 10:05:15 ID:cEpBaIdo

「生命の實相」第19巻 p21 後から3行目〜



わたしは、そういう弱い先生をいじめる気にならなかった。わたしはむしろ、強い先生に楯突くのが好きであった。

といっても別に暴力を用いたことはなかった。思索や議論で長上を征服するのであった。

運動は嫌いでしたがって下手であったし、膂力(りょりょく)も衆に劣っていた。

勝負事はきらいであったのは、負けると不快であるので、勝てるようになるほどに技倆(ぎりょう)があがるまで、練習する気乗りがしなかったからである。

しかしいつか体操の時間に雨が降ったので畳敷きの柔道の道場で、同級生全部と腕相撲したことがあったが、その時は、どういうものか、もっと力の強い武術の選手や運動部の選手も混じっているのに、わたしがその全員を一人残らず腕相撲で負かしたことがあった。

ひとりが「谷口君は腕相撲が強い」と言い出すと、皆がその言葉の力で自己催眠にかかって負けてしまったらしい。

もっとも、わたしは運動では、鉄棒が勝負がなくて、ひとり楽しめて好きであったから毎日楽しみにやっていて級中、三、四番ぐらい上手になっていたから、手掌(てのひら)の把握力というものが強かったのかもしれない。

それにわたしは人一倍大きな手掌をもっていたので有利だったのだろう。

わたしはこの大きな手が一時恥ずかしいような気がしていたが、「この手は天下を握る手だ」となんとなくそう思って嬉しかったこともあった。


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