したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

Web誌友会 板/2

5164a hope:2015/02/01(日) 15:26:40 ID:cEpBaIdo

つづきまして、今回のテキストである 第16巻の「はしがき」を謹写させていただきます。

「生命の實相」第16巻  

はしがき

わたしが兵庫県武庫郡住吉村で生長の家を始めたころに集まってこられた求道者との対談や、質問に対する回答の筆録は、今ではなかなか得がたい文献になっているのである。なぜなら、今ではあまりに生長の家の人類光明化運動が拡大してその規模が大きくなり、数名の熱心な求道者や悩んでいる人たちにしみじみわたし自身対談して個人指導を与えている時間的余裕がないからである。

昨今、わたしは大都会では大講堂で四、五千名を一堂にあつめて真理の講演をするし、小都会でも一千名より聴衆の少ないことは稀である。個人個人の悩みを親しくきいてあげ、その求めるところにしたがって回答を与えて差し上げることはまことに尊いことである。しかし、このように運動が拡大してくると、数人または一人ずつに対談していることは時間的に不可能となったのである。

講演または講習会によって大量に教化するより仕方ない。そうしてみると、わたしの住吉在住時代の対談の記録には講習会では得られないしみじみとした深いものが、その在々所々に真珠のように鏤刻(るこく)されているはずである。そのころにはテープレコーダーもなかったし、わたしの貧しい経済では速記者をやとうこともできなかったから、その記録は、会が終わってから、わたし自身がその場の光景や雰囲気を思い浮かべながら書いたのである。

書くにしたがって次々とその光景があらわれ、対話そのままが髣髴(ほうふつ)とあたかも霊示できくかのように浮かび上がってくるものであるから、翌月の『生長の家』誌にその記事がのると、翌月求道の集まりに集まって来られた人たちから「先生はどこかに速記者を隠しておいて筆記せられたのではありませんか。まったくあの場そのままの雰囲気と対談とが再現されている」と誉められたものである。


本巻に収録されている問答は、霊魂および心霊問題に関する多くの疑問や、因縁因果や、業に縛られて幸福になろうと思ってもなかなかなれない人たちに、その業因から解脱する方法についてこたえたものが多いのである。霊媒に出てくるいろいろの現象のうちには、真(しん)の霊魂の憑依ではなく、たんなる念の感応や、象徴的に動物霊の形をもってあらわれて来るものもある。

詳しいことは本文を読んでもらうより仕方ないが、いっさいの不幸は「迷い」から生ずるのである。よろしく、迷いから脱却すべきである。そのほか病気や老衰現象を克服して、この世に生を受けているかぎりにおいて健康であるにはいかにすべきかなどのことも取り扱われている。それらの問題はすでに『生命の實相』第一巻から第四巻(本全集及び携帯版では第一巻かた第八巻)の間に詳しく説かれてきたのであるが、なお十分納得のゆくように個人的に相談された場合にいちいち答えた章もある。

最後の章は、わたしが家庭光明寮という花嫁学校で若い人たちを指導していたころに、そこから巣立ちして人生に出発しようとする卒業生に贐(はなむ)けした言葉である。今では、この花嫁学校は広島県府中市本山町見晴団地に生長の家養心女子大学寮という名称で、嫁入前の娘さん達に家庭の諸芸と共に精神的修養を与える機関として経営されている。あまりにも終戦以来、生活の理想を失って止め度なく暗黒の道にさまようて行こうとする若い人の多きとき、この養心女子大学寮がこれらの若き女性に対してなんらかの光明を与えるものとなれば幸いだと思っている。

昭和三十八年 七月 十日  

著者しるす


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板