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463復興G:2013/03/08(金) 16:10:14 ID:AB6RqYXc

テキスト 『生命の實相』 第2巻 第6章より<8>

 ところが宇宙総体からいって物がたらぬということを「生長の家」ではみとめないのであります。
 科学の方でも、「物質不滅則」という法則がありますが、いくらわれわれが使っても物質はなくなってしまわない。何か別の形になって残っていて、ある方法を加えればまたもとの姿になって帰ってくるのであります。
 なるほど、何か一つのものについていえば、それはたりなくなることはあります。しかし何もわれわれはその一つのものに引っかかっている必要はないのでありまして、その一つが足りなくなったならば何か代りになるものは必ず与えられるのであります。
 たとえば欧州大戦のときにドイツでは非常に食料が欠乏して困った。しかしその結果ドイツ人は人造肉といって酵母を繁殖させてたべることを考えついた。
 なるほどこれなら実に狭い面積で多量の食物が得られます。田地などにくらべると数十倍も収穫量があります。それに夏でも冬でも四季かまわずいつでも繁殖するのですから大したものであります。栄養の点からいってもほとんど肉類と大差のない成分を有していまして、しかも肉類に欠乏しているビタミンなども豊富に含んでいますので、実に健康食としてのあらゆる要素を完備しているという批評でありました。

 こういうように人間は何か一つ必要なものが足りなくなれば、それにかわるほかのものは必ず与えられるのであります。
 むろんこの世の中には一つとしてまったく同じ品物はありませんから、ただ一つのものにこだわっている限りは、どんな金持でも欲しいものは得られません。
 千万長者がわたしのもっている万年筆と同じ万年筆をもう一本欲しいといっても、まったく一分一厘もちがわぬ同じものは、どこをさがしても見つかるはずがありませんから、この一つのものに心が引っかかっている限りは、どんな金持でも貧乏人と同じことで二進も三進もゆかないのであります。
 ところが同じものでなくとも代りのものでもよい、同じ役にさえ立てばよいのだということになりますと、そこから道がひらけてくるのであります。

 このことは資本家側でも雇われる者の側からいっても同じことでありまして、今日の不景気は生産者側からいえば、資本家が特定の会社の利益に心が引っかかっているから、その会社の利益のあがり高がわるくなると、職工を解雇するとか、操業を短縮するとか、減給するとか、ものを消極的に消極的に運ぼうとするから起こったのであります。

 人は節約といえば美徳のように考え、職工や労働者を解雇するといえば、その雇い主をいかにも没義道な不徳漢のように思いますが、それは大いに考え方が違っていると思います。
 節約するということは職工や労働者が労力を出して造ってくれた品物を使わないことにするのでありますから、結局、職工や労画者の力を使わないようにすることであります。
 そしてまた解雇するということも職工や労働者の力は使わないようにすることでありますから、節約と解雇とは結局同じものを二様にいっているにすぎないのであります。

 この社会の実情に照らしてみましても、節約宣伝が行なわれるようになってから解雇者や失業者がふえてきたのは事実であります。これはつまり、「物」を節約するのは「人間」の力を利用することを節約するのと同じことであるからであります。
<つづく>


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