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Web誌友会 板/2
45
:
志恩
:2013/02/06(水) 01:06:39 ID:.QY5jUA6
西島建男の読書日記によりますと
ヘルマン・ヘッセ『シッダールタ』は、
ヘッセが第一次世界大戦後、戦争犠牲者慰問の仕事で、ノイローゼになり、
スイスでヒッピー的生活をしていた時の宗教体験をもとに書かれた。悟りにたするまでの求道者の体験、
ただ一つの言葉「オーム」に達するまでを描く。ゴータマ仏陀の悟りにすぐ入るのではなく、
様々な遍歴をえるシッダールタの苦悩は読んでいて胸を打つ。略
他に「地獄は克服出来る」という著書も書かれてますが、
ブックレビューに、次の感想が載っていました。
Eさん
この本のタイトルと表紙にある老年のヘッセの写真を見るだけでも生涯に渡って生きる事に苦悩し、
鬱と不眠に悩まされ続けた人生を垣間見る事が出来るだろう。
本の内容は、ヘッセ自身の体験、著書、あるいは第3者の形をとって語られる。
ヘッセの筆舌に尽くせぬ苦しみと狂気の一歩手前まで言った事が推察される文章はあくまで詩的で冷静ではあるが、
作家であるにも関わらずかなり主観的である。
いたる所にヘッセの詩が入ってはいるがそれは希望や明るさを感じさせない、
ただ「死」を意識させられる内容のものがほとんどと言ってよいだろう。
また、冷静でありながらも*本当に幸せか*と言う人生の根本的な問題を
問いかけるヘッセの残酷なメッセージが読む人の心をざっくりと切り裂く。
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Fさん
現在ヘッセと似たような心に「地獄」を抱える人が最後まで読んだとしてもやはり「克服」する事はできないかも知れない。
ただ最後に近づくに従ってその文章はやさしく語りかけるように心の中に入ってくる。
忘れたい過去と希望のない未来を持ちながら生きる人、またはいわゆる心の病を患う方にもお奨めしたい。
自らが自身の中に「地獄」抱えたヘッセの言葉に嘘はなく過去、未来全てを受け入れ*最後の安らぎの時*まで「生きよ」と
心に直接語りかけてくる。
ストレスに苛まれる現代人への妙薬というふれこみであったが、具体的なハウツー本ではなく、氏の言葉から読者が意を汲み取らなければならないところが難点。
「地獄に向かって突き進め」「さようなら、この世さん」などの言葉が私の琴線には触れた。
http://www.amazon.co.jp/%E5%9C%B0%E7%8D%84%E3%81%AF%E5%85%8B%E6%9C%8D%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B-%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3-%E3%83%98%E3%83%83%E3%82%BB/dp/4794210256/ref=cm_cr_pr_product_top
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