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Web誌友会 板/2
4364
:
a hope
:2014/09/22(月) 14:49:45 ID:cEpBaIdo
「行為における個性と普遍」p35
行為における個性と普遍は、時計において、歯車の行為が個性を完全に発揮するほど、全体の時計の生命を完全に生かすという実例で明らかになったであろうように、
個性もわざと発揮してやろうと思って突飛な行動をとったり、わざと奇矯な行いをしてみたりすることが個性を発揮することでもないことは明らかであります。
個性とはその位置におかれたる小生命(大生命に対する)が与えられたる使命であり役割です。
歯車の歯の間隔(ピッチ)の精確さや、その一定の廻転比率や、回転速度などは、
これを時計全体の生命の遂行の上に歯車が与えられたる使命であり役割であるがゆえに、それは個性として尊ばれるのです。
だから個性を発揮するということは、その一個の歯車が本来設計されている使命のとおりに完全に生きるということであります。
設計されたる使命以外にのさばり出る「我儘勝手」ということは、この歯車の譬えをもっていえば、
わざと正円にならずに歪(いびつ)になってみることや不整な一方に片寄った長短ある歯車となってみることであって個性を発揮することにはならないのです。
そんな不整なでたらめになってみることは、誰でもルーズになりさえすれば、なれることであるから、個性を発揮したとはいえないのであります。
個性とはその人(または物)でなければ、他のものにはできないところの特色でなければならないのです。
すなわちその人(または物)が、大生命から設計されたとおりの特色(使命)を発揮するのが個性を発揮するということなのであります。
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