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Web誌友会 板/2
3605
:
志恩
:2014/01/07(火) 11:08:16 ID:.QY5jUA6
身分いやしきもの様が、復興G様宛に語りかけているスレを再掲します。
本流対策室板
5402 :身分いやしきもの:2014/01/06(月) 12:48:34 ID:iei0MD3c
あんふらまんすに触れるもの様
すでに去られたようでありますが、つづきを書きます。
復興Gさまが、「時間、空間は愛を行ずる場だ」といわれましたが、これは当然のことです。箱のなかの世界は「〜をなすため」の世界なのですから。
箱の外の世界は、竜が飛びまわる奇怪な世界です。なにかをなせるような場所ではありません。なにかをなすには、箱をつくってひきこもるしかなかったのです。
箱が言葉でできていることからもわかるように、言葉のカベは竜から身を守るための防護壁のようなものです。カベで身を守ることで、
わたしたちは安心してなにかをなせる空間を形づくっているのです。
それでも安心は禁物です。無意識が外の世界とつながっているからです。そのために、わたしたちは侵入してくる竜にたえずおびやかされつづけています。しかしここでも言葉が竜の侵入をふせいでくれています。
ラカンのいう「無意識は言語のように構造化されている」とは、無意識の世界でも言葉が竜の侵入をふせいでくれているということをいっているのです。
それでも竜は、無意識をとおして侵入してきます。ジジェクのいう「無意識は外傷的な真理が声を発する場所なのである」とは、竜の侵入を「外傷的な真理の声」と言い換えたものです。
竜ははたして真理なのでしょうか。もしそうであれば、ジジェクのいう「そこで私を待っているものは、私が同一化しなければならない深い真理ではなく、私が共生することを学ばなければならない堪えがたい真理なのだ」の意味がわかる気がいたします。
そんなジジェクがこんなことをいっています。
○ラカンにとって、精神分析のいちばんの基本は、心の病を治療する理論と技法ではなく、個人を人間存在の最も根源的な次元と対決させる理論と実践である。
箱のなかの世界はなにかをなすためにつくられた世界です。そのために、心を病んだ人の社会適応とは、人並みになにかができる状態に戻してやることだと考えられがちですが、ジジェクによると、ラカンの考え方はそれとはちがっているようです。
「人間存在の最も根源的な次元」とはなんなのでしょう。それはたぶん「堪えがたい真理」の次元なのです。その次元にふれた人が心を病むのです。宗教的救済とは、心を病んだ人からその病いをとりのぞくことなのでしょう。しかしそれは、その人がふれている「人間存在の最も根源的な次元」からその人を引き離すことでもあるのです。
ラカンは、臨床の経験から「神経症、精神病、倒錯といった病理的な形成物は、現実に対する根本的に哲学的な姿勢がもつ威厳をそなえている」と考えていたようです。
竜はなにを告げたくて侵入をくり返すのでしょう。竜に侵入された人は、なぜ哲学的な威厳をそなえた病理を形成するのでしょう。愛を行ずるとはどういうことなのでしょう。幸福な人生を約束する同一化すべき深い真理を伝授することなのでしょうか。人々とともに、哲学的な威厳をそなえた堪えがたい真理を生きることなのでしょうか。
同一化すべき深い真理が言葉によって執拗に語られつづけるのは、それがたぶん竜の侵入をふせぐためになくてはならぬ防御壁であるからなのです。
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