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Web誌友会 板/2
2199
:
ユタカ
:2013/07/07(日) 18:25:00 ID:R1D4Jmeg
○ (P,151 5L) それから、これは大阪で天理教の熱心な布教師をしていられる方の話でありますが、その息子さんが肺結核にかかって幾度も喀血せられた。「天理教の教えを真ぜよ、病気は治る」とお父さんが言われるけれども、そんな不合理な教えは信じられぬといってきかない。大阪のような都会では空気が悪いからというので北陸の海岸の親類の家に養生に帰っていられた。その時、その息子さんの姉の方が雑誌『生長の家』をもっていってあげられた。その方がお読みになると、人間の身体は神さまからの借り物だ、などという天理教は信ぜられないが、人間の身体は仮のもの、実相ではない仮現であるという「生長の家」の教えは合理的だから信じることができるといわれて、引き続き読んでいられるうちに、しだいに自己の生命の実相をお悟りになられて、健康がめきめき回復してきた。そのおとうさんである天理教の先生さんも大学を出られた立派な教育ある方でありますが、天理教を信じないと頑固に言い張った息子が信じることができると言う「生長の家」の教えというものはどんなものかとお知りになりたくなられて、試みに二冊送ってくれといってこられた。ちょうど手元にあった第二集第四号五号をおくってあげると『生長の家』を読むにしたがって、天理教の説かれた真の御教え、真の教祖のみ心というものが一回は一回ごとにハッキリ解るといって立て続けに十二回お読みになって、「これは真に神のことばである。神が書かせてお出でになる言葉だからこそ、こんなに味わいのつきないものがあるのだ」といわれた。一方息子さんのほうでは、『生長の家』をお読みになっているうちに真理が悟れて、天理教の教えに反抗している必要がなくなってきた。父が天理教を信じている、息子がどうしてもそれを信じないとがんばる、その頑張りがあった間は、父と息子の間に精神的葛藤があり、それが病気の治るのを妨げていたのでありますが、その息子さんの心のうちにがんばることも反抗することもいらない、天理教の中にも生きていれば、他の宗教の教えの中にも生きており、同時にまた自分のうちにも、父親の愛のうちにも生きている完全円満玲瓏珠のごとき「生命の実相」を味わわれるようになった時、今まで「天理教を信ぜよ」「信ぜぬ」で互いに和解ができていなかった父と子との間に和解が出来るようになられた。病気がずんずんよくなる、病気などはなんでもありませんが、病気の治ることよりも大切な家庭の中の和解がそこに成立した。
神の教えというものは愛の教え和合の教えであるべきですから、家族の一人が何教を信じたがために、父子互いに相争うようなことになる教えは、その教えそのものが本来いかに良くてもその教えを信じる人おのおのの理解に片寄りがあるからである、この片寄りがとれて、本当の神がわかり、自分の生命の本当の相というものが解ってくると、人間はその生命の実相において一帯であるからひとりでに和合せねばならなくなる。
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