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Web誌友会 板/2

1961復興G:2013/06/12(水) 23:32:54 ID:AB6RqYXc

<つづき>
 “今、起て!”との宣言は尊師には“「今」なる汝よ、起て!”ということであった。その天徠のコトバが自分のうちに復活して、尊師は起たれたのであった。それ故、その「今」にかえったとき、内から無限創造のいのちが動きだして起たざるを得なくなったのである。(中略)

――“友よ助けよ”――この場合、久遠の火なる尊師に呼びかけられる「友」なるものは、やはり「久遠の火」である。久遠のいのちが久遠のいのちに呼びかけているのである。観世音菩薩が観世音菩薩に呼びかけているのである。光明が光明に呼びかけている。光明の純粋持続である。尊師と吾れとの関係は光と光りの関係である。

――“人類は今危機に頻している。”――何故人類は危機に頻しているのであるか。それは“自分”が、全人類が久遠の如来そのものであり、このまま此処が天国であることを忘却しているからである。それでは、何故、さらに光明化運動を発進するか。矛盾ではないのか。ここが一番重要な問題となって来るのである。

 何故、運動が必要であるのか。何故、立たざるを得なくなるのか。また、運動は如何にして可能であるのか。何者が運動をするのであるか。これらのことが常に重大な問題となるのである。

“中心者として立つ”ということは、頂点として起つということとは異っている。中心者とは宇宙の中心として起つことを意味しているのであって、神として起つこと、光りとして起っていることを意味しているのである。

 ここに、謙遜と増上慢とを超えた一つの道、中心を生きる道がある。上と下とを超えたところの中心なるものの生きる道である。中心を生きるに非ず、中心なるものが生きるのである。(中略)

 実相世界はわがいのちの展開である。神はわがいのちの展開である。如来はわがいのちより生れ出づるのである。すべての実在はわがいのちの展開なるが故に、われと実在との間には如何なるすき間もないのである。

 そして実在の創造は忽然なるが故に時間もないのである。これを日無堅間の小舟に乗るというのである。自分が目無堅間なのである。自分のいのちの展開として目無堅間の小舟がある故に、小舟と自分との間には如何なるすき間も存在しないのである。

 釈迦の拈華微笑。一つの蓮華をひねって迦葉につたえたいのちは、実にこの中心者としてのいのちの消息であり、わがいのちの消息であり、そのいのちの展開としての実在自己の展開した姿をつたえたのである。吾らは目無堅間の小舟に乗ってこの世に鳴り出でるのである。

 これは、天皇の絶対性と自己の絶対性の同時成道の道である。それは、時間空間、上下左右、謙遜と増上慢を超えて中心に帰った道である。中心帰一とは中心に帰って中心と一つになることであり、自分のいのちが中心者として起つことなのである。

 それは中心に帰る途中のプロセスを意味しているのではないのである。尊師が、中心者として起たれたのは、プロセスとしての中心帰一ではなく中心帰一の完成、完成の中心帰一、として完成者として起っておられることを意味するのである。

 万教帰一というのも、すべてのものが一つの中心に帰るという永遠のプロセスを意味するのではないのである。いのちはすべてすでに帰一しているのである。帰一し、その中心から発しているものをいのちというのである。(中略)

 これが“今”を生きるということである。これが幽斎から顕斎への転換である。住吉大神の全身全霊を生きるということである。この住吉大神の全身全霊なるいのちの輝きを生きるのが、祝福するのが神の子の自覚に点睛することである。火を点ずることである。

 釈尊がお悟りになったときには山川草木国土悉皆成仏、有情非情同時成道と万物を拝まれたのである。尊師が大啓示をお受けになられた後、庭の木の若葉にいのちの光が輝き、枝から枝に飛びうつる雀が金色に輝いて見えたといわれる。この万物が輝いているのを拝せられたのである。

 それを“天地一切のものと和解せよ”のお言葉で歌われたのが大調和の神示である。

 それは、自分のいのちが天地一切のものに和解するというよりも、むしろ、自分のいのちが天地万物から拝まれ感謝され、めでられていること、生かされていることの発見であったのではなかろうか。そのことを“わが生くるはわが力ならず、天地を貫きて生くる祖神の力”と歌われているのである。そして、その喜びの極に歌い出されたのが「大調和の神示」であったのである。


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