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Web誌友会 板/2
1477
:
復興G
:2013/05/30(木) 00:48:13 ID:AB6RqYXc
>>1474
:ユタカ様。
ご要望により、(『私の日本憲法論』p.317〜319より)の(中略)部分およびその後のご文章を謹写掲示させて頂きます。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ラジオ・セットは60ワット位の電力で動くから60ワット位しかその番組に出て来ないかと言いますと、そうではなくてラジオ・セット自身は60ワットでも、それに波長の合う番組であったら、次から次へと無限に番組がラジオ・セットに実現して来るのであります。
そのように、国内での国民の闘争精神の規模は、国家全体の規模ではなく、炭労とか日教組とか国鉄労組とかいう風に限られた規模のものでありましても、それら闘争精神の波長は「人間ラジオ・セット」となって、世界あらゆるところの闘争の波長を引寄せることになるのでありますから、吾々一部のものが平和の精神波動を起していましても、吾々一部のものの周囲には平和が実現するでしょうけれども、日本国全体としてはやはり戦争の起る可能性が現実としてはあるということになるのであります。
闘争精神がある中で、平和を得るにはどうすればよいかといいますと、力のバランスによるより致し方がないのでありまして、それは心の力によって害虫を撃退しうる心境に達していない限りは、噴霧器と消毒薬とによって自己防衛する体制を整えて置かなければ、害虫が侵入し蔓延してからは、もう手遅れになるのであります。
つまり平和な心の力を駆使し得ないで、闘争闘争で、常に心を闘争精神で満たしている限りは、力によって侵入者の力とバランスをとって置いてはじめて侵略を未然に防ぐことが出来るのであります。
鏡子ちゃん事件
嘗(かつ)て鏡子(きょうこ)ちゃん事件というのがありまして、鏡子ちゃんという小学校の女生徒が授業中便意を催して便所へ行って用便していたが扉をしめるのを忘れていた。其処へ或る青年がこれも用便を催して小学校の便所を借りるために来合せた。すると女の子の用便の姿を見て変な気を起して猥褻行為をしようとしたら鏡子ちゃんが声を立てようとしたので、声を立てきせまいとして咽喉部を押えてついに扼殺してしまったというのであります。ただ一枚の扉でも閉めてあれば、侵入の誘惑を感じないのであります。
嘗て「原水爆時代に日本の再軍備なんか何の役にも立たない」と言って再軍備反対論がありましたが、日本の再軍備はこの便所一枚の扉に当るのでありまして、それを外から開いて侵入することは何でもありませんが、扉一枚あるがために侵入凌辱しようとする誘惑にかかる心を起させないこともできるのであります。
その点で日本の再軍備は必要であります。この点に於いて日本が自衛隊と言う名に於いて再軍備しつつあるのは適当な処置だと思うのであります。
しかし現行の日本国憲法そのままで名称だけ自衛隊で、再軍備をしつつあるのは、政府みずから、法秩序を破って、多数党の圧力で、強行している感があります。政府が法秩序を破って強行するなら国民も法秩序を破ってもよいではないか。力の対決だと言うことになり、最近のような、暴徒の国会乱入のような不祥事が起るのであります。
その点から考えても、法秩序の維持の上からも、その成立根拠が法秩序によらない現行憲法を廃して明治憲法に復元すべきものと考えるのであります。
一枚の扉に電流を通すのが安保条約
しかし自衛隊という一枚の扉しかないのだと、奥を透かして見られてしまったのでは、その一枚の扉も殆ど何の効果も奏しないことになります。その一枚の扉の裏には電流が通じていて、それを無断で開いて侵入しようとすると電流に触れて感電死する恐れがあると言うことになると、そしてその事がハッキリ示されていますと、どんな暴漢でも便所の中へ侵入して少女を凌辱しようとは思わなくなります。少女を守るその便所のたった一枚の扉に当るのが日本のささやかな軍備であるとしますと、安保条約を改定してハッキリとアメリカに日本防衛の義務を負わせることにするのはその扉に電流を通じておいて無断侵入して日本と言う美しい少女を凌辱しようとしたらアメリカ軍という電流に感電して死の惧れがあるぞと言うことを公示するようなものであります。
<つづく>
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