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1089復興G:2013/05/08(水) 23:30:37 ID:AB6RqYXc

<昭和15年4月9日 名古屋公会堂に於ける谷口雅春先生ご講演 つづき 8>

 神話における生長の家大神

 『古事記』にあらわれたる住吉大神は其の後同書に塩椎(しおつちの)神と現われていらっしゃるのであります。塩

椎神は潮筒之男(しおつつのおの)神であらせられまして、その潮を上潮、中潮、底潮と分けまして、上筒之男神、中筒之

男神、底筒之男神の三柱に顕われていられるのでありますが、総じて塩筒之男神様であります。此の

神様は東道(みちびき)の神様であらせられます。先ず住吉大神は伊邪那岐(いざなぎの)神の宇宙浄化の御禊祓の最後の浄化作

用としてウミの神としてお生れになり、やがて伊邪那岐大神の左の御眼より天照大御神のお生れにな

る下準備を完成して、天照大御神の御降誕を導き出して来たのであります。此の住吉大神即ち潮筒之

男神――塩椎神様――は、既に講習をお受けになった方は御存知でありますし、又『驀進日本の心と

力』(編集部註・本旨は、現在『限りなく日本を愛す』『古事記と現代の預言』に収録)と云う私の著書にも精(くわ)

しく書いておきましだが、日子穂々手見命(ひこほほでみのみこと)と仰せられます日本御皇室の御先祖の大神が、その兄君の

火照命(ほでりのみこと)さまと猟と漁とを換えられた――すなわち火照命様は海で漁をしていらっしゃいましたが、日

子穂々手見命は山で猟をしていらせられましたが、或る日のこと、その幸(さち)を代えよう、獲物を代えよう

と云うので、日子穂々手見命は鉤(つりばり)を兄命(あにみこと)からお貰いして浜辺へ釣にお出になり、兄命は山の猟の道

具を借りてそうして山へお出でになったのであります。ところが、どうしたことか日子穂々手見命様

は海へお出になって鉤をお垂れになりましたが魚は一匹も釣れずに剰(あまつさ)え鉤を失ってしまわれた。

そうして鉤を如何にして探しても魚が食って逃げたのですから捕える訳に行かない。そこでその償い

に自分の太刀を打代えて五百本の鉤を拵えお返しになりましたが、兄命は御承知下さらない。そこで

更に千本の鉤を造って償われましたけれども、『古事記』によりますと、火照命は受けたまわずて猶

「正本(もと)の鉤を得ん」と仰せられたと云うことになっております。日子穂々手見命は正本の鉤を得よう

と思われましても、鉤を持去ったのは魚のことであり、海の広さは広く、深さは深いのでありますか

ら困ったことだと思われまして、「海辺に泣き患いています時に塩椎神来て問いけらく」と『古事記』

に書かれております。この神は『日本書紀』には塩椎翁(しおつちのおきな)とありますから、恐らく白髪の老翁の神様で

あられましたでしょう。此の白髪の老翁の神様が現われて来られまして、「天津日嗣(あまつひつぎ)の命(みこと)様には如何

なるお悩みで泣いていらせられるのでございますか」とお尋ね申上げられましたところ、これこれし

かじかの理由で泣いているのである、とお答えになりますと、爾(ここ)に塩椎神「我汝が命の為に善き議(ことはかり)

せん」と仰せられて、此の船に乗ってお出でなきいませとして、無間勝間之小船(めなしかつまのおぶね)という漏れる孔が一

寸(ちょっと)も空いていないで、ぴったりと密に目がつまって堅い金剛不壊(ふえ)の船をお差上げになって、それに載

せ奉って龍宮界即ち「綿津見(わだつみの)神の宮へと道案内をせられた」と書いてあります。この道案内の神様、

即ち大君を御案内申上げて歎(なげ)き憂いなき世界へお導き申上げた道案内の神様として現われていられる

のが塩椎神であらせられます。

<つづく>


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