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生長の家政治連合と「今の教え」を考える/2
553
:
アクエリアン
:2013/06/15(土) 18:27:57 ID:eNK.dsZ.
憲法第九条について、氏はどう考えていたで あろうか。あの戦争放棄規定の本質は、氏によ れば、戦敗国日本の戦勝国にたいする「詫証文 (わびしょうもん)」である。二重三重の念押 しでからめた詫証文である。それゆえに、国家 としては「守り得ぬ法」である。これに忠実で あれば、国家の存立は危うくなり、国家は死ぬ よりほかはない。
背に腹はかえられないので、国家が生きのび るための国防は違憲でないという理論を作りあ げた。しかし、憲法の条文そのものに照らすか ぎり、この理論には何としても、うしろめたさ がある。そのうしろめたさのために、法の尊厳 性が失われ、法とモラルとの裂け目は拡大さ れてゆく。
自衛隊の存在は、三島氏によれば、明かに違 憲である。朝鮮戦争以後のアメリカは、日本に 「改憲」させて海外に派兵させたかった。とこ ろが、日本はその手に乗らず、押しつけられた 憲法を楯にして抵抗し、そのあいだに史上曾て ない経済繁栄をとげたわけである。
ここから重大な結論が導かれる。もし日本が 歴史抹殺の憲法条項に手をつけないままで第九 条だけを改正して公然と軍備を保有することに するならば、悲しむべし、日本の軍は永くアメ リカの傭兵になってしまうであろう。
改正に当っては、先ず建軍の精神を明示すべ きだとして、三島試案には次のように書かれて いる。ここにも天皇が最大の眼目になることを 見のがしてはならない。
「日本国軍は、天皇を中心とするわが国体、そ の歴史、伝統、文化を護持することを本義とし 、国際社会の信義と日本国民の信頼の上に建軍 される」
三島氏亡き後、日本の共産勢カは、保守党の ヒューマニズム的な国籍不明性を養分にして勢 力を増大しつつある。愛国の志あるものは、絶 えず三島精神を噛みしめつづけることが必要で ある。
■理想世界誌昭和49年1月号、田中忠雄先生「現憲法下 の天皇 三島由紀夫はこう考えていた」より
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