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生長の家政治連合と「今の教え」を考える/2
4405
:
志恩
:2016/05/06(金) 17:27:01 ID:6hRUvSRg
菅野完氏著「 日本会議の研究」
レビューの1つ
(志恩ー菅野さん、もしも、ご覧になられてましたら、辛口の方を転載して、すみません)
猫屋敷又次郎
レビュー対象商品: 日本会議の研究 (扶桑社新書) (新書)
私もこの界隈に多少出入りがあるが、
これまで殆ど一般的には知られていなかったと言っていい日本会議を世に知らしめるという点では、
この出版の意義を否定するつもりはない。著者は労力をかけて多くの文献にあたり、
自分なりの仮説を組み立てている。その熱量については一定の評価をしたい。
ただ、一部のレビューにあるように、日本会議という運動体を描くにあたって、
ごく限られたフィルター(つまり取材源)を通して見ているから、
書いた本人は冷静なつもりでも彼らをいたずらに過大視していたり、
その像が妙に歪んでしまっているのが致命的だ。
著者はかつての生長の家の信者や右派学生運動に関わった人たちに話を聞いているようだが、
それも数は多くないだろう。ましてや現在の運動の中枢にいる人間には誰一人として接触できていないはずだ。
そうでなければ、特に第五章、六章にあるような思わせぶりな記述、噴飯ものの結論は導き出せないからだ。
アマチュアの限界と言ってしまえば著者に酷だが、「秘密結社でもあるまいし」というのが
正直な読後感だった。
出版直後に日本会議に出版停止を求められたらしいが、それが本丸を突いたからなどというのは
思い違いも甚だしいというものである。
これまで日本会議周辺に触れたものでは、アカデミズムではケネス・ルオフの『国民の天皇』が
評価に値する仕事だと思う。
最近の新聞報道では朝日の「日本会議研究」が光っていた。
宗教社会学者・塚田穂高の『宗教と政治の転轍点』はフィールドワークに基づいているが
著しくビビッドさに欠け、余りにも平板だ。
これから日本会議を扱った書物がいくつか出るようだが、
アカデミズムや実証的研究の仮面を被った「宗教オタク」や「右翼オタク」による仕事は
もう不要な段階に達したと言っていい。略
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