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生長の家政治連合と「今の教え」を考える/2

3910アクエリアン:2015/11/23(月) 22:50:07 ID:daiUaDnA
>>3907

池内恵さんのブログより、

イスラーム法学の政治・軍事に関する規定の入門書(1)


「イスラーム国」がジハードを掲げて異教徒を征服したり、奴隷化したり、殺害したり、世界各地で不信仰者を制圧したりする際に、明示的にイスラーム法的根拠を掲げる。イスラーム法は、イスラーム世界が世界のかなりの部分で支配者側の宗教であり、政治・軍事的に優位で、異教徒を権利の制限の下で従えていた時代に定式化されたものなので、現代の国際秩序の中で「復興」しようとすると、多大な摩擦と混乱、そして戦乱と流血を伴うことにならざるをえない。

イスラーム法はコーランとハディースを典拠に導き出した規範だが、見よう見まねでコーランの断片を読んでみてもイスラーム法の正統な導き方は学べない。1400年の歴史の中で、歴代のイスラーム法学者が議論を重ねて到達したコンセンサスがイスラーム法学の有力解釈であって、それを素人がにわか勉強で覆すのは不可能であると謙虚に思い知った方がいい。

ジハード主義者が掲げる、政治と軍事に関するイスラーム法の根拠について学びたければ、マーワルディーの『統治の諸規則』を読むといいだろう。イスラーム法の観点からの、政治と軍事、あるいはHisbaなどの道徳規範の国家と社会による執行(ある種の強制)の諸制度と根拠が定式化されている。これは権威的、標準的な理論書であり、決して「過激派」の解釈ではない。マーワルディーは、イブン・タイミーヤのような、より「過激派」に好まれる思想家よりもずっと、現存秩序の維持を志向した「体制派」である。

マーワルディー(湯川武訳)『統治の諸規則』慶應義塾大学出版会

まずはこの本を読んで、イスラーム法ではカリフ制や戦争や異教徒の扱いについてどのような規定がなされているのか、基本を知ってから、「イスラーム国」という問題について語っても遅くないと思う。

「イスラーム国」は、近代を通じて提起されてきた「イスラーム法の施行」の要求が実際に現実化した時に何が起こるか、社会実験のようなものである。

_____________________


なるほど、「イスラーム国」は、「社会実験」なんですか。

マーワルディー(湯川武訳)『統治の諸規則』慶應義塾大学出版会、は、

「イスラーム国」の問題を論じるためには、必読書といえる本なのでしょう。

それにしても高いです。

古本でも、安くないです。


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