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生長の家政治連合と「今の教え」を考える/2

3437トキ:2015/08/27(木) 19:12:48 ID:zbNfT.Mo
 鈴木がせっせと民間の憲法草案を作っている最中、ノーマンも近衛文麿元首相を失脚させる調査書を
書きます。もともとノーマンは任務上、複数の「戦争犯罪人」に関する調査結果をまとめていますが、
11月5日付でまとめた「近衛文麿」についてのリポートが特に有名です。

 なぜ、有名になったか、といくと、ノーマンが「近衛文麿」について書いたリポートにより、
マッカーサー元帥が近衛文麿への態度を急変させ、最終的には「戦争犯罪人」への指名、そして、
近衛文麿元首相の自殺へと繋がったからです。

 このリポートの内容は、徹底的に近衛文麿を糾弾したものでした。しかも、その内容は事実と異なる
点が多く、「無念なり」のなかで著書の大野芳さんは、「素人目にも怪しいとみられる記述は枚挙に
いとまがない」と書かれています。

 このリポートに基づいて、アメリカの戦略爆撃調査団の尋問が近衛文麿元首相に対してなされます。
 その日、用事がある、と断った近衛文麿元首相を無理やりアメリカの砲艦に連れ出しての尋問でし
た。

 この調査には、都留重人が加わっていました。ただし、尋問に当たったのは、ガルブレイス(後年、
学者として有名になります)など、ハーバート出身のアメリカ人でした。この尋問記録は、現在では
公開されています。

 主に尋問に当たったのは、都留重人の先輩のポール・バラン。ウクライナ出身で、このとき30歳
のマルキストでした。ロシア訛りの英語で、近衛文麿元首相を終始侮辱と脅迫に満ちた口調で尋問
をしています。吊るし上げと表現してもよい内容だったみたいです。彼らにとって、共産主義の脅威
をマッカーサー元帥に説く近衛文麿元首相は、早急に除去しなければならない存在だったのです。

 この尋問が近衛文麿元首相の自殺の遠因だと言われています。

(つづく)


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